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北海道初!教室の中に特急車両「鉄道学科」が誕生で学生の夢と地域の足を守る一手へ

  • 2026.9.13

札幌市南区の札幌デジタル&どうぶつ・医療・観光専門学校。

教室に置かれているのは、4年前まで札幌・函館間を走っていた、特急「北斗」の運転席です。

元鉄道運転士で、現場経験も豊富な森雅裕先生は「実際の車両に触れることで、座学で学んだことがすぐに体験でき、より深く理解できる」と話します。

さらに、操作方法だけでなく緊急時の体験もできます。
最高速度から非常ブレーキをかけて止まるまでの約30秒間を、実際にレバーと警笛のペダルを操作しながら体感します。

2027年春に、学生たちの夢を乗せて出発する道内初の『鉄道学科』を深掘りします。

『鉄道学科』新設のワケ

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この専門学校では、2023年にJR北海道から引退車両を譲り受け、2024年の校舎改築に合わせて『鉄道実習室』を設置しました。

これまでは観光系学科の中に2年制の鉄道コースを設けていましたが、2027年春からは独立した3年制の『鉄道学科』を道内で初めて開設します。

稲場啓剛副校長は「鉄道は、生活や観光で非常に重要なインフラ。そういう業種で働きたいという学生の声も多くなった」と話します。

現在の鉄道コースで学んでいる生徒は、1・2年生合わせて約20人です。

他の観光系学科の生徒数はコロナ禍で大きな影響を受けましたが、鉄道コースには安定して志望者がいたことも、今回の鉄道学科設立の後押しになったといいます。

学校では2027年春の開設に向けて、引退車両に計器やレバーなどと連動した運転シミュレーターを導入するなど準備を進めています。

「地域の鉄道は地域で守る」

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道内に『鉄道学科』が新設されることについて、日本大学鉄道工学リサーチセンターの網島均特任教授はこう話します。

「今回の開設の意義は『地域の鉄道を支える人材育成』が期待される部分が非常に大きい。実際の運転台とシミュレーターが連動すれば、より臨場感は高まるし、実際の業務に近い教育訓練ができる」

また、3年制の鉄道学科は全国的にもめずらしく、「交通インフラを支える人材を地域で育成することが重要」だと指摘します。

「地域の鉄道は地域で守る。ちゃんと人材を地元から供給していくのも非常に重要」

一方で、卒業生の多くが就職するJR北海道では、若手を中心に年間200人規模の社員が離職しています。鉄道業界の現状を、学生はどう受け止めているのでしょうか。

「ほとんどの人は鉄道が好きで入社していると思うが、その夢をあきらめてしまうというのはやっぱり悲しい」

稲場副校長は「夢をあきらめないで、ぜひ夢に向かってチャレンジしてもらいたいという思いも、この学科には込められている」と話します。

『鉄道学科』への期待

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HBCテレビ「今日ドキッ!」のスタジオでは、新設される『鉄道学科』への期待の声が聞かれました。

ゲストコメンテーターの田村次郎さんは「鉄道マンになりたい子どもたちにはすごく憧れの場所というか、楽しい授業を受けられるような気がする。我々としては安心して利用できるものであってほしいので、ここから優秀な鉄道マンが生まれてくれたらありがたい」と話します。

平日限定運転士って?

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国は、2028年度に17万5,600人の就業者が必要だと推計していますが、約2万人不足すると見込まれています。そこで、鉄道業界ではさまざまな取り組みが始まっています。

例えば、全国の民営鉄道事業者78社による『民鉄キャリアトレイン』。

結婚や介護などのライフイベントでやむを得ず居住地が変わってしまい、会社を辞めざるを得ない社員を、加盟している他の会社が相互に受け入れるというものです。

会社の枠を超えて、人材やノウハウを共有できる仕組みになっています。

また、熊本県にある「熊本電鉄」では、2025年に退職者が相次ぎ、平日のダイヤが1日約40本減った際、平日だけ働く『平日限定運転士』を採用しました。

現時点での採用は1人ですが、全国的に注目を集めたことで通常勤務の運転士も増え、結果的に減便する前のほぼ95%までダイヤが回復したということです。

取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke読者編集部ぬまぬま
※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年7月17日)の情報に基づきます。

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