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「顔がタイプっていうだけです」家に招いたママ友が夫の写真を手に取った。秋の行事で、夫へ近づいていった時の違和感とは

  • 2026.9.14

棚の写真の前で、その人は二度足を止めた

四十代になって、子どもの関係で知り合う人が増えた。送り迎えで仲良くなった友人がいて、その友人とよく一緒にいたのが彼女だった。

話し方がやわらかく、顔を合わせれば向こうから声をかけてくれる。何度か話すうちに、私とも自然に会話するようになった。

「最近、よく会いますね」

「本当ですね。送り迎えの時間が同じなのかな」

「今度、もう少しゆっくり話したいですね」

そんなやり取りをするようになり、家がすぐ近くだと分かった日、私のほうから声をかけた。

「うち、この角を曲がったところなんです。時間があるなら、お茶でも飲んでいきません?」

「え、いいんですか?じゃあ、少しだけ」

リビングに通すと、彼女は棚に並べてある家族写真に気づいた。

「写真、いっぱいありますね。みんな楽しそう」

「写真のときだけですよ。普段はそんなにきれいに並んでくれません」

私が笑うと、彼女も「うちも同じです」と笑った。

お茶を取りに台所へ行き、戻ってくると、彼女はまだ棚の前にいた。今度は夫婦で撮った写真を手に取っている。

「これ、旦那さんですよね?」

「そうです」

彼女は写真をもう一度見てから、少し笑った。

「へえ、かっこいいですね。こういう人、私けっこう好きかも」

「え?」

思わず聞き返すと、彼女は「あっ」と声を上げた。

「ごめんなさい。変な意味じゃなくて。単純に、顔がタイプっていうだけです」

「ああ…そういうことですか」

私も笑って返したものの、どう受け取ればいいのか少し困った。

「お茶、入りましたよ」

そう言って話を切り替えると、彼女もすぐに子どもの話へ戻った。その日はそれ以上気になることもなく、しばらくして帰っていった。

秋の行事で、また夫のことを話された

それからしばらくして、子どもの秋の行事があった。

夫も仕事の合間に少しだけ顔を出し、少し離れた場所から子どもの様子を見ていた。

すると彼女が夫に気づき、私の腕を軽くつついた。

「あれ、旦那さんですよね?」

「そうです。今日は少しだけ来られたみたいで」

「やっぱり。写真で見たから、すぐ分かりました」

そう言うと、彼女は夫のほうへ歩いていった。

「こんにちは。この前、おうちにおじゃましたとき、写真を見たんです」

突然声をかけられた夫は、少し驚いた顔をした。

「あ、そうなんですね。こんにちは」

夫は軽く会釈したあと、私に「じゃあ、そろそろ戻るね」と声をかけ、そのまま仕事へ戻っていった。

彼女が何を考えていたのかは分からない。ただ、私は家で夫の写真を手に取られたときのことを思い出して、なんとなく落ち着かなかった。

帰り道、最初に仲良くなった友人と一緒になったので、そのことを話してみた。

「この前うちに来たときも、夫の写真をずっと見てたんだよね。今日も自分から話しかけに行ったでしょう。私が気にしすぎかな」

友人は少し考えてから言った。

「うーん…悪気があるかどうかは分からないけど、あの子、ちょっと距離が近いところはあるかも」

「やっぱり、そう感じる?」

「気になるなら、無理して家に呼ばなくてもいいんじゃない? 送り迎えで普通に話すくらいでもいいと思うよ」

その言葉を聞いて、私は少し気が楽になった。

それから彼女には何度か、また家へ行きたいと言われた。

「この前楽しかったし、またおじゃましてもいいですか?」

「ごめんなさい。最近ちょっと家でゆっくりできなくて。今度、外でお茶しましょう」

そう返すようにしている。

送り迎えでは今も顔を合わせるし、会えば普通に話す。嫌いになったわけではない。

ただ、一度気になった距離感を、無理に縮めなくてもいいのだと思うようになった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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