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早食い、丸飲みは要注意! 自分の口で最後まで食べ続けるために、元気なうちからできる7つの対策【監修者インタビュー】

  • 2026.9.12
 (C)牧野日和・かなしろにゃんこ。/竹書房
(C)牧野日和・かなしろにゃんこ。/竹書房

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「お食い締め(おくいじめ)」病気や高齢で口から食べられなくなった人に対し、最後まで“食べること”へ丁寧に向き合えるように、本人や家族を支えていく食支援のことである。この言葉を考案し20年以上前から活動しているのが、言語聴覚士で摂食嚥下障害領域(飲み込み)を専門とする牧野日和先生だ。

『お食い締め 口から食べられないアナタへ ~言語聴覚士が見たそれぞれの選択~』(牧野日和(愛知学院大学教授):原案・監修、かなしろにゃんこ。:漫画/竹書房)には、牧野先生がこれまで出会ってきた患者や家族の葛藤が描かれている。

もう一度焼き肉を食べたいと願う、寝たきりの男性。生きる気力をなくした高齢の母に、なんとか好物を食べてもらいたい娘。「食べること」にまつわる最期の時間を、牧野先生はどのように見つめてきたのだろうか。原案者・監修者としての想いを伺った。

——今は元気でも、将来は口から食べられなくなるのでは…と心配している人は多いと思います。自分の口で好きなものを食べ続けるために、元気なうちからできる対策はありますか?

牧野日和先生:7つのヒントがありますので、順番に解説しますね。

1.口や喉の感覚や運動を保つ

口の中は本来、髪の毛一本入っても気づくほど敏感です。しかし65歳を過ぎると喉の奥が弱り、滑舌が悪くなる人もいますし、飲み込む機能が確実に落ちていきます。

感覚を保つためには、日頃から健康増進に努めること、感覚や運動が低下したら早めに専門機関で診てもらい機能回復や進行を抑止すること、が重要だと思います。しかし専門機関も万能ではございません。加齢や病気などによっては機能回復が難しい場合もあるでしょう。

2.口や喉を支える首・体幹を鍛える

ジェンガを積み上げていくとき、下がガタガタだと上もぐらつきますよね。体の上部にある口や喉を支えるのは体幹です。首や体幹をすこやかに保ちましょう。ウォーキングだけでなく、早歩きやジョギングもいいようです。

3.呼吸能力を保つ

安定した呼吸の上でしか、安定した飲み込みはありません。タバコの吸いすぎや肺がんなど、呼吸機能が落ちた人は確実に飲み込みが悪くなります。ただ、すでに疾患があったとしても諦めず、それ以上悪化しないように努めましょう。

4.早食いではなくゆっくり噛んで飲み込む

65歳を超えて飲み込む力(嚥下圧)が落ちたとき、早食いや丸飲みをしていると窒息しやすくなります。まずはゆっくり噛んで食べてほしいです。

5.栄養を摂る

栄養は体のガソリン。食べることも運動ですので、私たちはただ食べるだけでも1日150キロカロリーほど使っています。栄養がゼロになると体が稼働しなくなり、もう食べられません。ただ、体重が落ちたときに急に栄養を入れるのはダメ。筋肉を失った状態で米俵を背負うようなものです。適度に運動をして筋力を保ちながら、過不足ない適度な栄養を摂る必要があります。

6.なるべく病気にかからない

人間は喉が徐々に下がっていくため、加齢で飲み込みが悪くなるのは宿命です。そこへ、歯が抜ける、脳卒中がある、腰が曲がる…このような要素が増えれば増えるほど、掛け算で飲み込みが悪くなります。日頃より健康増進に努めなるべく病気にかからない、または専門家に相談しながら今の病気を少しでも改善させる、これ以上悪くならないように励むことが重要です。

7.最後まで口から食べることにこだわる

「歳をとったから食べない、食べられない」と、すぐに諦めなくてもいいんです。最後まで口から食べることにこだわってみてください。

取材・文=吉田あき

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