1. トップ
  2. エンタメ
  3. 『バイオハザード』から『バックルームズ』『コロニー』まで!清水崇監督&ジャガモンド斉藤&野水伊織が語る、海外ホラーの最前線

『バイオハザード』から『バックルームズ』『コロニー』まで!清水崇監督&ジャガモンド斉藤&野水伊織が語る、海外ホラーの最前線

  • 2026.9.12

東京ドームシティのプリズムホールで開催中の「ホラー」ジャンルに特化した大規模イベント「東京ホラー特区!!2026」で9月12日、海外ホラー映画の新作を紹介する「MOVIE WALKER PRESS HORROR presents 期待作ゾクゾクッ!海外恐怖映画最前線」が行われ、清水崇監督、ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑い芸人)、MCとして野水伊織(映画感想屋声優)が出席した。

【写真を見る】『バックルームズ』ケイン・パーソンズ監督からメッセージが到着

ホラーの期待の新作を紹介するイベント「期待作ゾクゾクッ!海外恐怖映画最前線」が行われた
ホラーの期待の新作を紹介するイベント「期待作ゾクゾクッ!海外恐怖映画最前線」が行われた

全世界的に特大ヒット作が次々と誕生し、いま黄金期を迎えていると言っても過言ではないホラー映画。日本公開が控えている海外ホラーにも、注目作が目白押しだ。イベント冒頭では、若き天才映像クリエイターのケイン・パーソンズが16歳で発表したYouTube短編動画シリーズを、A24とのタッグで自ら長編映画化した『バックルームズ』(公開中)から、パーソンズ監督によるビデオメッセージが到着。

【写真を見る】『バックルームズ』ケイン・パーソンズ監督からメッセージが到着
【写真を見る】『バックルームズ』ケイン・パーソンズ監督からメッセージが到着

日本のファンに向けて、「ぜひ感想を聞かせてほしい」という言葉が寄せられた。清水監督は「誰もが目にしたことがある場所で、こんなことになったらどうしようと想像したり、一人取り残されたらと考えたり、形容し難い怖さがある。その怖さがずっと続く」と同作の感想を吐露。斉藤も「観終わっても、言語化できない怖さがある」、野水も「確かめられないものへの恐怖」を口にしながら、考察が捗る点もいまの時代にマッチしていると思いを巡らせた。

新たな『バイオハザード』がお目見え!
新たな『バイオハザード』がお目見え!

今後に上映が控えている期待の1本として、まずはザック・クレッガー監督が「バイオハザード」をまったく新しく再構築したサバイバルホラー『バイオハザード』(10月9日公開)が紹介された。

清水崇監督、「バイオハザード」シリーズを手がける難しさについて言及
清水崇監督、「バイオハザード」シリーズを手がける難しさについて言及

斉藤は、『バックルームズ』の“見せない恐怖”とは「真逆」だと声を上げた。「見せる大喜利というか。見せる大切さとして、この手があったかと思わされる。大喜利的な名回答がいっぱいある感じ。見せる気持ちのあるホラー映画だと思った」とそういう意味では「清水崇的でもあるのかなと思う」と思案。すると清水監督は「言われちゃうとそうかもしれない」と笑いながら、「はっきりと展開を見せる映画が心地いいという人と、わからなければわからないほど怖いという人。これから、分かれると思う」と観客の好みが分かれていく可能性に言及した。斉藤は「日本だと『フェイクドキュメンタリーQ』などが考察側で、見せない側をやっている一方、清水さんや白石晃士監督、中田秀夫監督が見せていく側。分派していく感じがおもしろい」と語る。清水監督はフルCG長編アニメーション映画『バイオハザード:ヴェンデッタ』(17)でエグゼクティブプロデューサーを務めた経験もあるが、「バイオハザード」シリーズを手がける難しさについて「シリーズ化されているので、世界観が広がっている。やたらとキャラクターの過去をいじれない」と実感を込める場面もあった。

ヨン・サンホ監督の新作に注目!
ヨン・サンホ監督の新作に注目!

続いて「新感染」シリーズのヨン・サンホ監督による『コロニー』(2027年公開)について、一足先に鑑賞したという3人は、「ものすごくおもしろい」と声をそろえる。

ジャガモンド斉藤、『コロニー』を観て「めちゃくちゃおもしろい」
ジャガモンド斉藤、『コロニー』を観て「めちゃくちゃおもしろい」

斉藤は「ヨン・サンホ監督の描く新しいゾンビ映画だと聞いていた。『新感染』と同じようなシリーズでやればいいのにと思っていたら、ゾンビのアイデアが革新的。斬新で“なるほど、そう来るか”というアイデアがめちゃくちゃ散りばめられている。ヨン・サンホのKゾンビ(韓国で作られたゾンビ作品)って毎回新しさがある」と興奮と共に感想を話す。野水も「ゾンビの動きも魅力ですし、『ソウル・ステーション/パンデミック』では韓国の格差社会や貧富の差も描いていた。そういった人間の描き方もうまいし、いいところづくし」と絶賛。清水監督も「ゾンビ映画を実写でもアニメでも成功させていたら、“もうゾンビはいいかな”となりそうなもの。それが、“そう来るか”と楽しく観られる作品になっている。どんだけ、ゾンビが好きなんだ」と目尻を下げながら、「何回もひっくり返るのが好き。何言ってるんだとなりますが、観てもらえたらわかります(笑)」と大好きな描写があると同作への愛を叫んでいた。

DCスタジオが手掛ける本格ホラーが登場
DCスタジオが手掛ける本格ホラーが登場

『クレイフェイス』(10月30日公開)は、『ドクター・スリープ』(19)のマイク・フラナガンが脚本を手掛け、DCスタジオが贈る心理サスペンス。ゴッサム・シティを舞台に、バットマンの新たなヴィラン(敵役)の誕生を描く。斉藤は「予告を観ると、容赦がなさそう。こんなに攻めるんだという驚きがあった」とDCスタジオのチャレンジ精神に驚いたという。

さらに斉藤は「アメコミ映画のヴィランって、ボディホラー的な要素をはらんでいるんだとハッとさせられる」とホラーとの相性についてコメント。清水監督も、『ジョーカー』をはじめとするヴィラン側を主軸にした映画のおもしろさについて触れた。「日本でもそういう方向性をやったらおもしろい。『ショッカー』とか」と楽しそうに想像を膨らませつつ、同作において「ヴィランのドラマやバックグラウンドとして、どう描かれるのかが楽しみ」とにっこり。野水は「DCの世界観は、マーベルより暗いテイストがある。あの感じががっつり押し出されてくるのは、ホラーファンとしては期待」と心待ちにしていた。

『悪魔の毒々モンスター』が復活!
『悪魔の毒々モンスター』が復活!

カルト映画の金字塔『悪魔の毒々モンスター』を復活させたのが、『トキシック・アベンジャー』(11月13日公開)。清水監督は「まさかあれが、何年かして新しくなるなんて。誰も思っていなかったと思う」と驚いたと笑顔。

野水伊織、『トキシック・アベンジャー』のキャスト陣も「すごい」と太鼓判
野水伊織、『トキシック・アベンジャー』のキャスト陣も「すごい」と太鼓判

さらに配給会社トロマ・エンターテインメントの設立者で、『悪魔の毒々モンスター』の監督を務めたロイド・カウフマンと「会ったことがある」と告白。清水監督は「プチョンの映画祭で『幽霊VS宇宙人』を上映した時に、最後までしかめ面で残って、じっとしているおじいちゃんがいた。怒っているのかなと思った。そうしたら立ち上がって近づいてきて、『すばらしい!』って。『望むなら、君の映画に出演してもいい。旅費は自分が持つ』って。誰だろうと思ったら、カウフマンだった」とエピソードを披露。いまだに出演を呼びかけていないと続けると、斉藤が「『八つ墓村』に出してあげて」とツッコんで会場の笑いを誘った。また野水は、ピーター・ディンクレイジ、ケヴィン・ベーコン、ジェイコブ・トレンブレイ、イライジャ・ウッドなど「錚々たる方々が出ている」と豪華キャストの出演にも注目だとアピールしていた。

全世界的に特大ヒット作が次々と誕生している
全世界的に特大ヒット作が次々と誕生している

アカデミー賞女優のジェシカ・チャステイン主演、ジェームズ・ワンが仕掛ける日常侵食ホラー『アザー・マミー』(11月20日公開)も、予告編上映の段階で観客から「おもしろそう」と声が漏れ聞こえた。

チャステインの怪演も話題で、斉藤は「ジェシカ・チャステインがこういう役をやったら怖い」と惚れ惚れ。清水監督は「絶対、本人は楽しんでやっている」と予想しつつ、「あれだけの名優にこういう役として出てもらう。本人も相当、ノリノリでやっている気がする。『八つ墓村』の高島礼子さんもノリノリで演じてくれた」と自身の最新作を例にあげた。怖さと笑いは紙一重だと感じるような作品でもある様子で、斉藤は「ちょっと笑っちゃうかもという感じもある」、清水監督は「その感覚はわかる」と共鳴。清水監督は「ジェームズ・ワンは、『呪怨』ファンなんです。僕、アメリカで出待ちされたことがある。彼も、紙一重なものがもともと好きなんだと思う。今回も(ロブ・サヴェッジ)監督と一緒に、“これ、やっちゃおうぜ”とやったんだと思う。そこにジェシカ・チャステインを巻き込んで」と制作の裏側を予想していた。

アンケート結果を発表
アンケート結果を発表

「最近、どんなホラーを観ていますか?」というトークテーマも繰り広げられ、「最近よかった!洋画ホラーランキング」のアンケート結果も発表された。1位に選ばれたのは、『オブセッション 災愛』。2位『WEAPONS/ウェポンズ』、『サブスタンス』と続いた。清水監督は、「東京ホラー特区!!2026」に来場したエドワード・ファーロングは6位に選ばれた『ブリング・ハー・バッグ』が好きだという話を聞きつけたとのこと。ステージの3人は10位となった『ファイナル・デッドブラッド』もお気に入りだそうで、清水監督は「これを観てから、過去シリーズを観直した」と明かした。

今後の作品にも期待作がゾクゾク!
今後の作品にも期待作がゾクゾク!

次のテーマ「まだある!2027年以降の期待作」で、さらに今後の作品へと目を向けると、「エクソシスト」新作、「クワイエット・プレイス」新作、『グレムリン3』、『ミスト』再映画化といった企画が並び、清水監督は「オリジナルが好きだと、ファンに親心がある。『呪怨』でも『続きが観たい』という人と、『終わりでいい』という人がいる。僕より詳しいファンも出てくる」とファン心理に寄り添いつつ、ホラーファンの熱気を感じて「これからも応援していただけたらうれしい」と喜びをにじませていた。

取材・文/成田おり枝

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ