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2026年、映画監督と結婚した“国民的女優”。20年前、パジャマ姿で会見に現れた19歳とは?

  • 2026.10.4
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2006年9月、「クノール」11代目CMキャラクターに選ばれた長澤まさみ(C)SANKEI

20年前の2006年9月、都内で開かれた「クノール」の新CM発表会に、当時19歳の長澤まさみは、CMで着用したパジャマ姿で現れた。

その年の秋、彼女はまさに時代の寵児として疾走していた。直後には妻夫木聡と兄妹役を演じた映画『涙そうそう』の公開が控え、翌月にはTBSの主演ドラマ『セーラー服と機関銃』がスタートを切る。大作が目白押しで、多忙を極める日々の真っ只中にいた。

だが、そんな渦中にありながら、トークショーで彼女の口からこぼれ出たのは、暮らしの話だった。

語られたのは、朝が本当に弱いという、あまりにも無防備な寝起きのエピソードと、苦手な野菜や一人暮らしの食卓のリアルだった。スポットライトの真ん中に立ちながら、彼女の言葉にはどこまでも生活の匂いが宿っていた。

パジャマ姿で見せた11代目の「抜け感」

「クノール」のCMといえば、小泉今日子、観月ありさ、広末涼子と、その時代を象徴するトップスターたちが歴代の顔を務めてきた王道のシリーズだ。長澤はその11代目として抜擢された。

子どもの頃は、広末が出ているこのCMを見て、とても和んでいた。そんな優しい気持ちになれる作品に出演できてうれしい、と長澤はニッコリ笑った。

その新CMでは、かつて80年代後半に小泉今日子が使ったキャッチコピー「朝ごはん、ちゃんと飲んでる?」が、20年ぶりに復活した。

CM本編で描かれたのは、パジャマ姿のままモゾモゾと起きてくる長澤の姿。「朝は本当に弱い」と自認する19歳のリアルな寝起きを、そのまま切り取ったような、癒しを象徴するカットだった。

普段愛用しているのはオレンジのストライプのパジャマで、会見の場にはCMで着たオリジナルのパジャマで登壇。「一番素になれる姿」だと笑顔で話すその姿には、若くして主演女優への階段を駆け上がりながらも、日常の感覚を失わない彼女の「抜け感」があった。

母親がカレーに溶かした野菜

トークが食卓の話題へと移ると、その素顔はさらに鮮明になる。実は、にんじんやたまねぎが苦手な長澤。実家にいた頃は、母親が工夫して、カレーに野菜を溶け込ませてくれていたと明かした。

この年に高校を卒業し、当時は一人暮らしだった。それでも3食きっちり食べていると話し、手軽に野菜が摂れるスープのありがたさを素直に喜ぶ。

母の愛情が溶け込んだカレーを覚えていて、日々の生活を自分の足で営もうとする。19歳の少女が抱えるささやかな生活の実感が、取り繕うことのない自然体の言葉で紡がれていた。

怒涛の秋とCMで重ねた年月

会見のわずか11日後に公開された『涙そうそう』は大ヒットを記録。長澤は本作で第30回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞に輝いた。『セーラー服と機関銃』では、薬師丸ひろ子の名曲だった主題歌も、主人公の星泉として歌っている。まさに怒涛の季節を、19歳の彼女は駆け抜けていったのだ。

クノールとの縁も、その秋だけでは終わらない。翌2007年には小栗旬がCMキャラクターに加わり、2008年には2人が主催する「スープを楽しむ会」への参加権がキャンペーンの賞品にもなった。

北海道のコーン畑にいる小栗と、朝のスープを味わう長澤が掛け合う2008年の「コーン畑から」篇まで、長澤は朝の温もりを届けるCMの顔であり続けた。

20年後の「日々の生活を大切に」

2006年の会見から20年が経った今年2026年、長澤は主演映画『ドールハウス』で第49回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した。『涙そうそう』と同じ栄冠を、今度は円熟味を増したトップランナーとして手にした形だ。

さらに2026年の幕開けには、映画監督・福永壮志との結婚を発表。その際に寄せた「お互い支え合いながら日々の生活を大切に」というコメントが深く心に残る。一人暮らしの19歳の頃、3食きっちり食べているとリラックスした様子で語っていた女性が、20年後の今は、パートナーと慈しむ日々の生活に思いを馳せている。

2026年の秋も、彼女の出演作が相次ぐ。11月3日公開の『ゴジラ-0.0』では、気象台から出向した天才気象予報官・青山真琴を演じる。10代の頃にもゴジラ映画に出演していた長澤は、出演が決まった際のコメントで、撮影を「久しぶりのゴジラとの対面」だったと振り返っている。

そして11月公開の主演作『このごにおよんで愛など』では、夫と恋人、二つの愛を手に入れようとして、突拍子もない提案から3人の生活を始める絵本作家・詩(うた)を演じる。

パジャマ姿で朝の弱さを打ち明け、母のカレーの話をリラックスした様子で語っていた19歳の少女。あの日常へのまなざしは、いま彼女が紡ぎ出す芝居の根底に、確かなぬくもりとして息づいているように思う。


※記事は執筆時点の情報です

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