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「すぐ注文するだけなんだからいいだろう」10人ほどの列を横入りした男性。店長の対応に残った本音とは

  • 2026.9.8
「すぐ注文するだけなんだからいいだろう」10人ほどの列を横入りした男性。店長の対応に残った本音とは

床の線に沿って、十人ほどが並んでいた

半年ほど前、平日の昼過ぎに立ち寄った飲食店でのことです。

自分で注文し、料理を受け取って席まで運ぶ形式の店でした。

店内はかなり混んでいて、注文カウンターの前には十人ほどの列ができていました。

床には並ぶ位置を示す線があり、私もその後ろのほうで順番を待っていました。

前の人が進むたび、みんな一歩ずつ前へ進みます。

そんな中、一人の男性が列には並ばず、横からそのままレジの前へ向かいました。

レジにいた若い店員さんが、すぐに声をかけました。

「申し訳ございません。あちらの最後尾からお願いできますか」

責めるような言い方ではありません。けれど男性は、その場を動こうとしませんでした。

「すぐ注文するだけなんだからいいだろう」

さらに、「臨機応変にやれよ」と続けます。

店内に響くほどの声に、列のあちこちから小さなざわめきが起きました。私も気になりましたが、声をかけることはできませんでした。

二度断った店員さんの前で

店員さんは声を荒らげず、もう一度同じ案内をしました。

「恐れ入ります。順番にお願いしております」

それでも男性は列へ移らず、千円札をカウンターの上に置きました。

店員さんだけでは対応を続けられないと判断したのか、奥へ店長を呼びに行きました。

その間もレジは止まり、並んでいる人たちはその場で待っています。

しばらくして出てきた店長は男性と短く話したあと、そのまま注文を受け、先に会計を済ませました。

これ以上やり取りを長引かせず、止まっている列を動かそうとしたのかもしれません。

ただ、その様子を見ながら、私は少し複雑な気持ちになりました。

店員さんは二度、「最後尾からお願いします」と伝えていました。

それなのに、最後には店長が男性の注文を受けてしまったからです。

男性は商品を受け取ると、そのまま席のほうへ歩いていきました。やがて列が動き始め、私の番も来ました。

「お待たせしました」

店員さんは、いつも通りと思われる言葉で頭を下げました。

私たちは少し余計に待っただけです。でも、あの場でいちばんやりきれなかったのは、きちんと順番を守るよう二度も案内した店員さんだったのではないかと思いました。

店側にも、混雑をこれ以上長引かせたくない事情はあったのでしょう。それでも、一度例外を認めてしまえば、きちんと並んでいた人にも、ルールを説明した店員さんにも、納得しにくいものが残ります。

今でも、あの店員さんの静かな対応を思い出すことがあります。正しいことを伝える人が、最後に困ることのない対応であってほしかったと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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