1. トップ
  2. エピソード
  3. 「本当に、今月だけだから」と親族に頼まれて貸したお金。返済期限を決めなかった私が3か月後に気づいたこと

「本当に、今月だけだから」と親族に頼まれて貸したお金。返済期限を決めなかった私が3か月後に気づいたこと

  • 2026.9.7

夕方、親族の一人が家に来た

何年か前の夕方、親族の一人が突然うちに来ました。

急にお金が必要になったとのことでしたが、詳しい事情までは聞きませんでした。玄関先で少し話したあと、居間に上がってもらいました。

「本当に、今月だけだから」

そう言いながら、その人は財布を開いて中を見せました。

ほとんど入っていなかったことを覚えています。

そこまでされると、私は断りにくくなってしまいました。

「わかりました。いいですよ」

私はその場で、頼まれた金額を貸しました。

ただ、「今月だけ」という言葉をそのまま受け取ってしまい、具体的にいつ返すのか、分割にするのかといったことは何も決めませんでした。

借用書も作りませんでした。

親族相手にそこまでするのは大げさな気がして、紙を出すことに抵抗があったのです。

返済の話を切り出せないまま、三か月

翌月になっても、返済についての連絡はありませんでした。

「今月だけと言っていたけれど、どうなったんだろう」

そう思いながらも、こちらから聞くことができませんでした。

貸したことは妻にも話していたので、「どうやって聞けばいいと思う?」と相談したこともあります。

「普通に聞けばいいんじゃない?」

「それが、なかなか言えないんだよ」

携帯で何度か文章を打ちました。「返すのはいつごろになりそうですか」と書いては消し、結局送れませんでした。

催促していると思われたくない。親族なのにお金のことで関係を悪くしたくない。そんな気持ちがありました。

けれど、何も言わないまま二か月、三か月と過ぎていきました。

財布を出したとき、ようやく聞けた

三か月ほどたったころ、法事でその人と顔を合わせました。

法事の帰りに一緒に店へ寄り、会計のために自分の財布を出したときでした。

今なら聞けるかもしれないと思い、思い切って口にしました。

「あのお金、そろそろ返せそう?」

たったそれだけを聞くのに、三か月もかかっていました。

相手は少し驚いた顔をしてから言いました。

「ああ、ごめん。忘れてたわけじゃないんだ」

「少しずつでも大丈夫だから」

思っていたより普通の会話で終わりました。私はずっと身構えていましたが、もっと早く聞いてもよかったのかもしれないと思いました。

それから、少しずつ返してもらっています。まだ全額ではありません。

今回のことで、親しい間柄だからこそ、お金の話は最初にはっきり決めておいたほうがいいのだと感じました。

もし次に誰かへ貸すことがあれば、金額だけでなく、返す時期や方法も簡単に書いて残すつもりです。

相手を疑うためではありません。あとからどちらかが言い出しにくくならないためです。

今も法事などで会えば、以前と変わらず普通に話しています。あの三か月について、お互いに話すことはありません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ