1. トップ
  2. エピソード
  3. 新婚の貯金30万円を義弟に貸した女性。「来月のボーナスで返すから」と言っていた義弟の腕時計に我慢出来なかった

新婚の貯金30万円を義弟に貸した女性。「来月のボーナスで返すから」と言っていた義弟の腕時計に我慢出来なかった

  • 2026.9.7

新婚の貯金から、30万円を貸した

3年前、結婚したばかりのころのことです。ある夜、夫の携帯に義弟から電話がかかってきました。

電話を終えた夫は、少し困った顔で私を見ました。

「一人暮らしを始めるんだけど、初期費用が足りないんだって」

義弟から頼まれたのは30万円でした。

「来月のボーナスで一括で返すから、30万円だけ貸して」

私たちも結婚したばかりで、余裕があるわけではありません。

それでも、新生活を始めるためのお金だと聞くと、断るのも気が引けました。

「門出だもんね」

そう言ったのは私でした。夫に頼み込まれたわけではなく、二人で話して貸すことを決めました。

翌日、新婚生活のために少しずつためていた口座から30万円を振り込みました。

来月には戻ってくる。そのときは、本当にそう思っていました。

約束の月を過ぎても、返済はなかった

ところが、ボーナスの時期を過ぎても義弟から連絡はありませんでした。

夫がこちらから確認すると、義弟は言いました。

「ボーナスが思ったより少なくてさ。もう少し待って」

仕方がないと思い、そのときは待つことにしました。

さらに翌月、夫がもう一度聞いても、「今ちょっと厳しいから」と返ってきました。

それからは、こちらから返済の話を出す回数も少しずつ減っていきました。

夫が携帯を手に取って義弟との画面を開き、そのまま閉じることもありました。私も「いつ返してくれるの」と聞きたい気持ちはありましたが、夫の兄弟のことでもあり、強く言うことができませんでした。

親族の集まりで見た、義弟の腕時計

しばらくして、親族が集まる機会がありました。

そこで久しぶりに会った義弟の手首に、見慣れない腕時計がありました。値段までは分かりませんが、私には安いものには見えませんでした。

夫も気になったようで、周囲に聞こえない声で尋ねました。

「返す話、どうなってる?」

すると義弟は悪びれた様子もなく答えました。

「今は投資のほうに回してて、すぐ動かせる現金がないんだよ」

私は言葉が出ませんでした。

生活に困って返せないのだと思っていたからです。

その場で言い争いにはならず、話はそのまま終わりました。

後日、夫は義母にも相談しました。しかし義母から返ってきたのは、短い言葉でした。

「兄弟なんだから、仲良くしなさい」

夫はそれ以上何も言いませんでした。

義母としては兄弟げんかにしたくなかったのかもしれません。ただ、私には、貸した側が我慢するように言われた気がしました。

3年経っても、1円も返ってきていない

あれから3年が経ちました。

30万円は、今も1円も返ってきていません。

義弟とは法事や親族の集まりで顔を合わせます。ときには「今日は俺が払うよ」と食事代を出そうとすることもあります。

そんな姿を見るたび、私は心の中で思ってしまいます。

その前に、借りたお金を返してほしい、と。

30万円が戻ってこないことももちろん嫌です。

けれど、それ以上に引っかかっているのは、身内だからこそ強く言えず、いつの間にか貸した側が黙ることになってしまったことです。

新婚のころ、「門出だから」と二人で出した30万円。あのときは、こんなに長く心に残るお金になるとは思ってもいませんでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ