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義実家へ3泊4日で帰省した私。「今回、旅館に泊まったら?」と義母に言われた時に感じた距離感

  • 2026.9.8

義実家へ着いてすぐ、犬の散歩を頼まれた

十年ほど前の盆、妻と小さな娘たちを連れて、妻の実家へ3泊4日で帰省した。

長い車移動を終えて荷物を降ろしていると、義母から庭の犬を散歩に連れて行ってほしいと頼まれた。

「ちょっと連れて行ってやってくれる?」

「はい、行ってきます」

私は犬にリードをつけ、そのまま一時間ほど近所を歩いた。

ところが戻ってくると、さっきまで停まっていた車がない。玄関にも鍵がかかっていた。

携帯を見ると、連絡は入っていない。

私は妻に電話をした。

すると、私が散歩に出ている間に、妻たちは義母と一緒に出かけたという。

「出るなら、一言くらい言ってくれればよかったのに」

そう言うと、妻は少し困ったように「急に決まったから」と答えた。

誰かとけんかをしたわけではない。ただ、自分だけ知らされていなかったことが妙に引っかかった。

その夜だけのつもりで旅館を取った

いつ戻るのかもはっきりしなかったため、その日は近くの旅館に泊まることにした。

受付でもらったのは、木の札がついた昔ながらの鍵だった。

翌朝、私は義実家へ戻った。

前日のことを大げさにするつもりはなかった。ところが義母から返ってきたのは、思いがけない言葉だった。

「旅館、空いてたんでしょう?今回そこに泊まったら?」

私は一瞬、返事ができなかった。

妻を見ると、強く反対する様子はなかった。

娘たちはまだ小さい。そこで言い合いになるのも嫌で、私は「分かりました」とだけ答えた。

結局、その帰省では三晩とも旅館に泊まることになった。

帰省の仕方が、少しずつ変わった

昼間は妻や娘たちと一緒に過ごし、夜になると一人で旅館へ戻った。

義母は普段と変わらない様子だった。だからこそ、私も何と言えばいいのか分からなかった。

帰宅してから妻と大げさな話し合いをしたわけでもない。

ただ、次の盆は仕事を理由に帰省しなかった。その次からは、泊まらず日帰りで顔を出すことが増えた。

誰かと絶縁したわけではない。

それでも、一度「ここは自分が泊まる家ではないのかもしれない」と感じてしまうと、以前と同じ気持ちで帰ることはできなくなった。

今でも旅館で木の札がついた鍵を見ると、あの盆を思い出す。

犬の散歩から戻ってきたとき、鍵のかかった玄関の前で立ち止まった、あの夕方のことを。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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