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善意でマンションの芝刈りをした住人。「うるさいぞ!休日の朝からやるのはやめてくれ」と住人から声があがった結果

  • 2026.9.5
善意でマンションの芝刈りをした住人。「うるさいぞ!休日の朝からやるのはやめてくれ」と住人から声があがった結果

土曜の朝、決まって聞こえてくる音

以前住んでいたマンションには、建物のまわりに細長い芝生と植え込みがありました。

夏になると草が伸びるのも早く、少し放っておくだけで通路の近くまで葉が広がっていました。

上の階に住んでいた年配の男性は、草が伸びる時期になると、週末に芝刈り機を出して手入れをされていました。

きれいにしてくださること自体は、ありがたいと思っていました。ただ、困っていたのはその時間です。

土曜の朝8時ごろになると、「ブーン」という大きな音が聞こえてきます。私の寝室の窓のすぐ下まで芝生が続いていたため、近くを刈っているときはかなりの音でした。

「また始まった…」

目を覚まして時計を見ると、まだ8時を少し回ったところ。平日は早起きしていたので、休日くらいはゆっくり眠りたいと思っていました。

とはいえ、草を放っておくわけにもいきません。男性も迷惑をかけようとしているわけではなく、むしろ建物のまわりをきれいにしようとしているのだと思います。

そう考えると、なかなか「やめてください」とは言えませんでした。

エレベーターでほかの住人と会ったとき、芝刈りの話になることもありました。

「今日も早かったですね」

「聞こえました。もう少し遅い時間ならいいんですけどね」

みんな同じように感じているらしい。それでも、本人に直接伝える人はいませんでした。

窓から飛んだ、少し強い一言

その夏、何度目かの土曜の朝でした。

いつものように8時ごろから芝刈り機の音が始まりました。しばらくすると、近くの部屋の窓が開く音がしました。

そして男性の声が響きました。

「うるさいぞ!休日の朝からやるのはやめてくれ」

かなりはっきりした言い方だったので、私も驚いて窓のほうを見ました。

芝刈り機の音が止まりました。

少し間があって、作業をしていた男性が答えました。

「そんなに響いてたのか。良かれと思ってやってたんだけどな」

怒っている様子ではありませんでした。むしろ、そこまで迷惑になっているとは思っていなかったように見えました。

「じゃあ、次からはもう少し遅くするよ。10時くらいならいいだろ」

窓から声をかけた方も、それ以上は何も言いませんでした。

誰も芝刈りそのものをやめてほしいわけではありません。困っていたのは、休日の朝早くから大きな音が続くことでした。

次の週、芝刈り機の音が聞こえてきたのは10時を過ぎてからでした。

同じ音のはずなのに、不思議なくらい気になりませんでした。

その後も男性は草が伸びると手入れを続けていましたが、朝早くから作業をすることはなくなりました。

私は結局、自分からは何も言えませんでした。「せっかくやってくれているのに」と思うと、困っていることを伝えるのにも遠慮してしまったのです。

けれど、やめてほしいのではなく、「時間だけ変えてほしい」と伝える方法もあったのだと後になって思いました。

良かれと思ってしていることでも、相手には違って感じられることがあります。だからこそ、我慢を重ねる前に、困っている部分だけを伝えることも大切なのかもしれません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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