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「朝って静かだから、余計に気になる」満席の朝のバスで続いていた飲食。数日後、運転手から流れた案内

  • 2026.9.17
「朝って静かだから、余計に気になる」満席の朝のバスで続いていた飲食。数日後、運転手から流れた案内

静かな朝の車内で、また袋の音がした

六時半すぎのバスは、私が乗るころにはほとんどの座席が埋まっていました。

私はいつも後ろ寄りの吊り革につかまり、会社の近くまで立って乗っています。

その朝も、車内で聞こえるのは走行音くらいでした。

しばらくすると、前のほうの席から包装を開く音が聞こえてきました。一度音がして、少し間を置いてもう一度。静かな車内だったため、思った以上によく響きます。

何人かが顔を上げました。

前方の席には、ここ最近よく同じ便で見かける男性が座っていました。

膝の上には袋があり、そこから食べ物を取り出しているようでした。

すぐ近くに立っていた人が、隣の人へ小さな声で言いました。

「…まただね」

「うん。最近よく見かけるね」

二人とも、それ以上は何も言いませんでした。

私も同じ気持ちでした。大声を出しているわけでも、周囲に絡んでいるわけでもありません。

それでも、静かな朝の車内で毎日のように包装の音がすると、どうしても気になってしまいます。

会社に着くと、同じ便を利用している同僚もその話をしました。

「今日も食べてたね」

「聞こえた。朝って静かだから、余計に気になるんだよね」

「そうなんだよね。本人は気づいてないのかも」

私たちもそれ以上は言わず、そのまま仕事に戻りました。

数日続いた、短い車内アナウンス

翌朝も、同じ男性は前方の席に座っていました。

また袋を触る音が聞こえ始めたころ、バスが停留所に止まりました。扉が開くと、運転席から案内が流れました。

「お客様にお願いいたします。車内でのお食事はお控えくださいますよう、ご協力をお願いいたします」

いつもの車内案内と変わらない、落ち着いた声でした。

誰かを名指ししたわけではありません。男性に向けたものだったのか、それとも別の理由で始まった案内なのか、私には分かりません。

ただ、その朝はそれ以上、袋を開ける音は聞こえませんでした。

次の日も、その翌日も、同じような案内がありました。

四日目の朝、男性はいつものようにバスへ乗り、前方の席に座りました。手には袋を持っています。

私は何となく気になって、その様子を見ていました。

男性は膝の上の袋に一度手をかけましたが、すぐに手を止めました。

そして袋をそのままかばんの中へしまいました。

周囲から声をかける人はいません。

その朝は、包装を開く音も聞こえませんでした。

走行音だけが続く車内で、私はいつものように吊り革を握っていました。

飲食についての追加の案内も、その日は流れませんでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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