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東京で大注目! キャラ立ち物件の“好リノベ”レストラン【おいしい店みっけ!対談回】

  • 2026.9.2
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美食の街・東京。日々新たな名店が誕生するこの街のグルメシーンを長年追い続けてきたグルメジャーナリストのKEIとYUMIKOが、独自の視点で選んだお店情報。

今回ふたりが注目したのはキャラ立ち物件を素敵にリノベしたレストラン。それもただリノベするのではなく、元のお店の雰囲気をうまく取り入れ、センスあふれる店にリメイク! そこで味わえる料理も実に個性派ぞろい。グルメ通による熱量あふれる対談から、東京グルメの“今”が見えてくる、濃厚トレンドナビ。

グルメナビゲーターはこのふたり!
KEI SASAKI …情報誌編集部を経て、2004年よりフリーランス。食と農、酒、旅などをテーマに、「人と味」「土地と食文化」の視点から国内外の都市、ローカルを取材。JSA認定ワインエキスパート。@sasaki__kei

YUMIKO TAKAYAMA…「エル・ジャポン」や「マリ・クレール」といったファッション誌や、映画専門誌、「エル・グルメ」などの編集者、ライター、地域活性事業などを経て現職に。旅と食文化、カルチャー、自然が身近にあるライフスタイルを目指す。@yumicoco0906

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KEI×YUMIKO対談:“リノベ物件”のイメージが変わる!

心意気を感じる、意外性のある物件選び

KEI: 元のお店をリノベすることは普通だし、昔からあったけれど、ここ1年で面白いお店が立て続けにオープンして、この流れ、今後も広がりそうだな、と。

YUMIKO:どこも個性的ですよね。私は西小山にオープンした「mici」に行って、古い物件をリノベして店を新たに作り出す人のこだわりや美意識が料理にも生かされているなと、感じました。店は築70年の建物で飲食店ではなかったので水防間が見つからず、工事するときに床下を掘って水道管の場所を探したんですって。そんなリスクを背負ってまであえて古い物件を選ぶということが、すごい。「ここでやりたい!」という強い想いがあったからこそ。意外性のあるお店って、非現実的な感じがしてワクワクします。

KEI: 私が「mici」で感じたのは、いわゆるSNSなどをチェックしてくる“情報系”界隈の人ではなく、地元の人で賑わっているのがいいなと。

世代やターゲットを超えた店づくり

YUMIKO: 「mici」は子どもはもちろんですが、犬もOK。メニューも変化球じゃない、定番のミートソースがあって。5歳くらいの子どもが喜んで店を後にする姿がいいなと思いました。

KEI: 単なる「おもしろい物件」ではなく、立地の強味も含めてリスクを取る価値があるロケーション。メニュー構成もパスタとそれ以外で分けててすごく分かりやすいし、居酒屋みたいにすぐ出てくる料理も忍ばせている。

YUMIKO: それでいて俗にいう「すぐでます」系の料理も手堅く攻めていますよね。冷たいミラノカツレツなんて、珍しくて絶対最初に頼んで!って一品。調味料も自分たちで自家製できるものは作っている。お店と同じで過剰なあしらいはないけど、食べていて「おっ!」という驚きもあって楽しい。

KEI : 満足度が高くて妥当な金額に収まる。みんなが求めている理想のお店ですよね。

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個性が光る、「すず」のワンマンワールド

KEI:広尾の「すず」は元町中華のお店をリノベ。店主のすずさんが、ワンオペで料理の品数を絞ってやれるものだけに集中するスタイル。例えばメニューにあるシャルキュトリも一品は専門店から仕入れ、ロースハムは丁寧に自家製してスライサーで薄切りにして出すなど、提供の工夫がうまい。

YUMIKO : 無理をせず、無駄も作らない。なくなったらおしまいというスタンスが、今の時代にすごく合ってますよね。

KEI : 器使いも上手なんですよ。町中華の雰囲気を残した店内で、ジノリのアンティーク皿で料理をポンと出してくる。さらにステーキの付け合わせのフライドポテトを中華鍋で揚げるところなんて。「見せ方を知っているな」と感じました。「mici」がメニューを豊富に揃えてスピード感を持って提供するスタイルなら、「すず」はメニューが少ないこと自体が価値になっているように思いました。

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オーナーと料理のタッグでお店の魅力パワーアップ!

KEI : 若林交差点そばにできた「ザ・青皿」も記憶に残るお店。ここはほかの2軒と異なり、店舗を作るプロデュースするオーナーと料理人が別で、クリーニング屋の雰囲気を生かした空間がユニークです。

YUMIKO :
話題になってますよね。

KEI :
丸椅子の用意されたカウンターにはプラスチック容器の調味料入れが並び、ビール瓶ケースを積んだ立ち飲みカウンターなど、オーナーのセンスで徹底的にチープ&ポップに作り込まれています

YUMIKO : その塩梅が絶妙。

KEI :
外観はクリーニング屋のままなので地元の年配客は「なんだ、なんだ??」と遠巻きに見ているようですが、若い女性のひとり客やカップルで賑わっています。町中華メニューをアレンジした料理はどれもちゃんとおいしい。内装やコンセプトはオーナーが作り、お皿の上の表現は料理人に100%任せている。アイデアとクリエイティブさがあり、王道のチャーハンや餃子が「この店の味」にになっています。

新しいファンコミュニティ誕生?!

KEI : 必ずしも「古いキャラ立ち物件=家賃が安い」わけではないですが、外装費を抑えつつ、その意外性をうまく客を引き込むフックとして活用している点は3店舗とも共通しています。

YUMIKO :
どの店も全く異なるタイプでおもしろい。「mici」のように幅広い世代に愛される店もあれば、「すず」のようにマニアックなコミュニティを築くお店もある。

KEI :
今は高級店に限らず、どんなジャンルでも「ファンコミュニティ」を作れる店が強いですよね。どこも前の店のバックボーンを上手く活かしながら、それぞれが自分たちのやり方でお客さんを魅了していますよね。

SHINTARO OKI

連載で紹介したお店はこの3店。今すぐチェックして!

すず/東京・広尾

HARUNA KAMIHASHI

mici/東京・西小山

Jun Hasegawa

ザ・青皿/東京・若林

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