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【追悼】ノルウェー国王ハーラル5世、89年の生涯。ソニア王妃との愛、国民に愛された素顔を写真で振り返る

  • 2026.8.30
PPE/SIPA

2026年8月28日、ノルウェー国王ハーラル5世が逝去した。享年89。ヨーロッパ最高齢の君主として、抜群のユーモアと気さくな人柄で、国民から心から愛された人物であった。平民出身のソニア王妃との9年に及ぶ交際を実らせたラブストーリーをはじめ、ジェンダー平等や多様性を率先して受け入れるスタンスは、新時代の王室のロールモデルとも称された。その旅立ちを悼み、幼少期からアスリート時代、そして良きリーダーとして国を率いた89年の歩みをアーカイブ写真で振り返る。

※敬称は当時のものとする。

Handout / Getty Images

現地時間2026年8月28日午前6時35分、ノルウェー国王ハーラル5世がオスロ大学病院にて息を引き取った。享年89。王室は「深い悲しみとともに、国王の逝去をお知らせします」と公式声明を発表。最期は家族に見守られながらの安らかな旅立ちであったと伝えられている。

1937年2月21日、当時のオーラヴ王太子の長男として誕生。第二次世界大戦中のアメリカ亡命や、セーリング選手として3度のオリンピック出場(1964年東京五輪では旗手を務めた)を経て、1991年1月17日に国王に即位。35年に及ぶ在位期間中、常に国民の目線に立った温かなリーダーシップを発揮した。王位は長男のホーコン王太子が継承する。

Sjöberg Bildbyrå / Getty Images

1937年6月

1937年夏、スカウグム公邸の庭園にて。芝生に敷いたブランケットの上で、愛らしく顔を上げる生後3カ月ほどのハーラル王子。567年ぶりにノルウェーの地で誕生したプリンスとして、国民の温かな祝福に包まれていた。

Bettmann / Getty Images

1940年9月

第二次世界大戦中の亡命期、避暑地のビーチで遊ぶ幼きハーラル王子。水着の胸元には、祖国ノルウェーの小さな国旗がさりげなくあしらわれている。

Historical / Getty Images

1944年9月

第二次世界大戦中、母の友人でもあった米国大統領フランクリン・ルーズベルト夫妻の助けにより米国にも滞在していた。大統領の愛犬ファラと遊ぶ有名な1枚。

Universal History Archive / Getty Images

1946年

1945年6月7日、5年に及ぶ亡命生活を経てオスロ港へ凱旋した王室一家。敬礼する祖父ホーコン7世(左)と父オーラヴ王太子(右)の傍らで、8歳のハーラル王子(右から2番目)の姿が。祖国解放の歓喜を象徴する歴史的な1枚である。

Bettmann / Getty Images

1957年2月

20歳当時、士官学校の士官候補生だった頃のもの。同年9月21日、祖父である国王ホーコン7世の崩御により、王太子となった。

Bettmann / Getty Images

1968年3月

1968年3月に、ソニア・ハラルドセンとの婚約を発表。相手がオスロのブティック経営者の娘で平民出身であったことから、王族との婚姻を望む父オーラヴ5世の反対に遭い、結婚が認められるまでに9年もの歳月を要した。それでもハーラル王太子は「彼女と結婚できないなら一生独身を通す」と宣言、一途な愛を貫いた。

Keystone-France / Getty Images

1968年8月

1968年8月29日、オスロ大聖堂にて豪華ウェディングが行われ、その後王宮のバルコニーから群衆の歓声に応えるハーラル王太子とソニア王太子妃。かつてふたりの結婚に反対していた父オーラヴ5世(左)も晴れやかな笑顔で並び、新たな門出を祝福した。

Sjöberg Bildbyrå / Getty Images

1966年3月

デンマーク王室マルグレーテ女王と共に、スウェーデンのストックホルムを訪問。マルグレーテ女王とは、フレゼリク8世の曾孫同士で、はとこの関係にあり交流も深い。

Bettmann / Getty Images

1971年9月

9月22日に生まれたばかりの娘マッタ=ルイーセ王女を抱く、ハーラル王太子とソニア王太子妃。

Princess Diana Archive / Getty Images

1984年2月

オスロで行われたロンドン・シティ・バレエの公演を鑑賞した際、ダイアナ妃と。

Antoine Gyori - Corbis / Getty Images

1993年9月

ソニア王妃との銀婚式を記念したイベントにて。夫妻でお揃いのトレーナーを着て、家族でハイキング。

去る1991年1月17日に父である国王オーラヴ5世が崩御したため、国王に即位した。

POOL Old

2001年3月

2001年3月、国賓として訪日した際に天皇陛下(現上皇さま)と歓談するハーラル国王。滞在中には、1964年東京五輪にセーリング選手として出場した思い出の地・江の島も再訪した。旧友のように屈託のない笑顔を向け合う姿から、皇室とノルウェー王室が長年育んできた絆が伝わってくる。

Mark Cuthbert / Getty Images

2001年8月

2001年8月25日、長男ホーコン王太子とメッテ=マリット王太子妃の結婚式が行われた。シングルマザーであった妃の経歴が国内外で議論を呼ぶなか、かつて自らも愛を貫いたハーラル国王は、王太子妃と4歳の連れ子マリウスを温かく王室へ迎え入れた。

UK Press / Getty Images

2007年10月

ドイツへの公式訪問中、水産加工会社へ。大きなサーモンにやや圧倒されるハーラル国王。

Chris Jackson / Getty Images

2014年6月

フランス・ウイストルアムで開催された「ノルマンディー上陸作戦(D-Day)70周年記念式典」にて。ともに激動の第二次世界大戦を経験し、英国国王エドワード7世の曾孫同士で、はとこの関係にあったエリザベス女王と談笑するハーラル国王。

Handout / Getty Images

2016年1月

ハーラル国王の在位25周年を記念して撮影された、ノルウェー王室の王位を継承する3世代を捉えた公式ポートレート。父ホーコン王太子と祖父ハーラル国王に寄り添う孫のイングリッド・アレクサンドラ王女は、当時12歳だった。

Julian Parker / Getty Images

2016年5月

ノルウェーの建国記念日にて。孫イングリッド・アレクサンドラ王女とバルコニーからお手振り。

Julian Parker / Getty Images

2016年6月

ハーラル国王夫妻の即位25周年記念ツアーの一環として、スタヴァンゲルを訪問した際の1枚。

Pool / Getty Images

2018年2月

ウィリアム王子とキャサリン妃がノルウェーを公式訪問した際、公式晩餐会で妊娠中のキャサリン妃をエスコートして入場した。

Carlos R. Alvarez / Getty Images

2019年8月

スペインで行われたセーリング大会にて。ともにセーリングの選手としてオリンピックへの出場経験を持つスペイン王室フェリペ国王とは、セーリング仲間として親交があった。

Rune Hellestad / Getty Images

2021年10月

ハーラル国王は2020年秋頃から杖を使用し始めたと言われている。高齢による様々な健康問題を抱えながらも、精力的に公務を続けていた。

Patrick van Katwijk / Getty Images

2021年11月

オランダ国王夫妻が国賓訪問のためノルウェーを訪れていた際、ポートレート撮影に応じている途中に爆笑が沸き起こった。

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2026年2月

ハーラル国王の89歳バースデーを記念して公開されたポートレート。

Rune Hellestad / Getty Images

2026年3月

ベルギー国王夫妻のノルウェー公式訪問のための歓迎式典にて、フィリップ国王と笑顔で熱い握手を交わした。

Per Ole Hagen / Getty Images

2026年5月

2026年5月17日、ノルウェー憲法記念日にオスロ王宮のバルコニーへ。ソニア王妃、ホーコン王太子夫妻、孫のスヴェレ・マグヌス王子とともに国民の祝賀に応えるハーラル国王。穏やかな笑顔で手を振るその佇まいに、国民と自然体で寄り添い続けてきた国王の温かな人柄が滲む。

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