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大好きな人の夢枕に立ちたくて、くじを引く猫たち。ユニークな“死後の世界のルール”に思わず励まされる【著者インタビュー】

  • 2026.8.27

【漫画】本編を読む

たとえ少しの時間であっても、一緒に暮らしたペットはかけがえのない家族だ。天国へ旅立ち、肉体が自分のそばからいなくなったとしても、家族である飼い主はその子の幸せを願い続ける。

現役看護師でもある著者・中山有香里さんが描いた『天国での暮らしはどうですか』(中山有香里/KADOKAWA)は、そうした飼い主たちの心を優しく包み込んでくれる。

本作に描かれているのは、愛するペットや人間が天国へ旅立った“その後”の物語。自分が亡くなったあとの飼い主を心配する老犬や、3ヶ月しか一緒にいられなかった飼い主を想い続ける猫の姿など、登場する動物たちと飼い主の深い絆に涙が止まらなくなる。

作者である中山さんは、これまでどのような別れを経験し、どんな想いから本作を描いたのだろうか。作品制作の裏側を伺った。

――本作では、飼い主に会いたくて天国で「夢枕チャレンジ」というくじにチャレンジする動物や、徳を積むと得られる「何でも生まれ変わり特典」など、死後の世界のルールがどれも独創的で面白いです。こういったアイデアは、どのようにひらめかれたのでしょうか。

中山有香里さん(以下、中山):夢枕チャレンジは、SNSで「亡くした愛犬や家族が夢に出てこない…」というコメントを見たからです。その方は、「あの子は私を許していないんじゃないかな」「嫌いになったのかな」と落ち込まれていたので、「くじ運が悪かったから、いつか当たった!と夢に出てきてくれるんじゃないかな」と励ましたくて漫画にしました。

夢枕チャレンジは、外れてもおいしいおにぎりがもらえるルール。きっとその子も挑戦しては、おにぎりを頬張っているんじゃないかなと思います。

――夢に出てきてくれるかどうかはくじ運だと思うと、自分を責める気持ちが和らぎますよね。生前に貯められる「ネコ生まれ変わりポイント」や「何でも生まれ変わり特典」も、ユニークなルールだと思いました。中山さんご自身は生まれ変わったら何をしたいですか。

中山:自分に生まれ変わって、もう一度、亡くなった愛犬や祖父や祖母に会いたいです。学生生活はあまり味わいたくないのですが、祖母のカレーをもう一度食べたいし、祖父と一緒に海釣りに行きたいです。

ただ、日常で徳を積めるような意識や行為をしていないので、徳を積んだ分だけ生まれ変わりの希望を叶えられる「生まれ変わりポイント」という制度が本当にあったなら、まったく貯まっていないかもしれません(笑)。落ちているゴミを拾うことからポイントを貯めていきます。

取材・文=古川諭香

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