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古い集合住宅の5階でも、いまを心地よく。apartment 301さんの「そのときに考える」身軽な住まい選び

  • 2026.8.27

古い集合住宅の5階でも、いまを心地よく。apartment 301さんの「そのときに考える」身軽な住まい選び

どう生きるのかを考えることが、自分の暮らしを形づくります。あなたは何を大事に生きていますか。ちゃんと自分と向き合っていますか。『自分サイズのすっきり大人暮らし』(主婦の友社)から、2016年の熊本地震をきっかけに、暮らしを見つめ直した、インスタグラマー apartment 301さんをご紹介します。3回にわたってお届けする、第2回は家具の選び方について。

プロフィール
apartment 301さん

熊本県在住。2016年の熊本地震をきっかけに“持たない暮らし”へ。シンプルな生活の様子を綴ったインスタグラムが人気となり、2023年に『捨て活で見つけた「私」が主役のワンルームライフ』(主婦の友社)を刊行。現在は、リノベーションした賃貸物件に暮らしながら、捨て活やシンプルライフにまつわる自身の気づきをSNSで発信している。
@apartment_m301

ものも暮らしも「選んだのは自分」という自覚をもって生きていきたい

「賃貸でリノベってもったいなくないですか?と聞かれたりするんですが、私が欲しかったのは不動産ではなく、心地いい暮らし。結果的にではありますが、この選択でよかったなと感じています。自分のものにはならないということがわかっているから、必要以上にコストをかけずにすんだのもよかった点ですね」

古い集合住宅で、階段しかない物件の5階。年齢を重ねると、いずれまた引っ越さなくてはいけなくなるだろう。でも、それは「そのときに考えればいい」と、301さんは考えている。

「家にしても持ちものにしても、今の私が求めるものと、将来の私が求めるものは違っているはず。何か違う……とモヤモヤを感じながら暮らすことこそ、もったいないから、そのときどきの心地よさの欲求に素直でいたいなと思うんです」

違うと感じたら、すぐに移れるように。その対処法として、身軽でいるのはもちろんのこと、「何かを買うときはそのものの“出口”を考えておく」というのが、自分との決めごと。

「特に家具に関しては、ごみになるようなものは絶対に買わないと決めています。買うとしたら、二次流通として出せるもの。それなりの価格がつくものであれば、ごみにはならないから、手放す際に罪悪感をもたずにすみます。たしかに購入するときは、まとまった金額が必要ですが、いざ手放すときには、いくらかお金を回収できるので、それが買い替えの資金にも。そういった出口を考えておくと、より一層、そのものを大事に扱うようにもなるし、いいことばかり」

そんな考えのもと、新しい住まいに迎えたソファがシンプルなワンルームを引き立てている。その向かいには、つくりつけの簡素なキッチン。すぐそばに窓があり、日当たりがいいおかげで、以前より料理をするのが楽しくなったそうだ。

「食材の色がきれいに見える。そんなことで日常は変わるんですよね」

今、この瞬間にピントを合わせて心地よく。そんな視点をもてるようになったことが、とてもうれしいという。

高校を卒業後、バイトから正社員へと雇用形態に変化はあったものの、同じ場所で同じ業務に20年以上従事していた301さん。

「安定はしていたけれど、変化がないと、今があたりまえになりすぎて、新しい何かはやってこなくて。だからこれからは、失敗を恐れず、新しいことにチャレンジしていきたいと思うんです。先が見えないからこそ楽しめる部分も絶対にあるはずなので」

ここで暮らし始めて2カ月。家の窓から見える公園の緑は勢いを増してきた。気持ちのいい薫風が、視界良好のすっきりとした部屋を通り抜けていく。

次回は、apartment 301さんを支える、6つのアイテムについて。

撮影/清永洋

※この記事は『自分サイズのすっきり大人暮らし』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

※2024年9月15日に配信した記事を再編集しています。

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