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「これ、母さんが捨てたの?」月に一度の実家で発見した、見知らぬゴミの山…50代息子が“4万円”自腹を切った誤算

  • 2026.9.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。親が施設や兄弟の家に移ったことで、実家が空き家になっている方もいるのではないでしょうか。

月に一度は様子を見に行っていても、留守のあいだに敷地で何が起きているかまでは分かりません。今回は、空き家となった実家の庭に見知らぬゴミを置かれ、片付けから予防まで自分の費用で行うことになったAさんの事例を紹介します。

月に一度の実家で見つけた、見覚えのないゴミの山

会社員のAさん(50歳)の実家は、郊外にある築45年の戸建てです。父は5年前に亡くなり、77歳の母は今年3月から、車で20分ほど離れた兄の家で暮らしています。実家は空き家のままで、Aさんが月に一度、換気と郵便物の整理に通っていました。

今年の9月上旬、Aさんが車で実家に着いて門を開けると、夏のあいだに伸びた草が腰の高さまで茂っていました。道路に面した庭の隅には、黒いゴミ袋が3つと古いタイヤが2本、壊れた棚が積み上げられています。先月Aさんが来たとき、庭のその場所には何も置かれていませんでした。

母は兄の家に移ってからも、車で送ってもらって実家に顔を出すつもりだとAさんは聞いていました。片付けで出した物かもしれないと思い、その場で母に電話をかけます。

「これ、母さんが捨てたの?」

しかし母は、兄の家に移ってから一度も実家に来ていませんでした。念のため兄に聞いても、実家には来ていないと言います。

Aさんがゴミ袋を開けると、空き缶や弁当の容器が詰まっていました。実家にあった物ではありません。誰かが道路から庭に入り、置いていったのでした。

市では撤去できないと言われ、片付けと草刈りで5万円

Aさんは市役所の環境課へ電話をかけ、敷地内のゴミを撤去してもらえないかと尋ねます。

すると担当者から「私有地に捨てられたゴミは、市では撤去できないんです。捨てた人が分からなければ、土地の所有者の方に処理していただくことになります。もし捨てている人を見かけたら110番してください」と回答がありました。

さらに今後の予防策を尋ねると、担当者は続けてこう言いました。

「草が伸びて人の出入りがないと分かる土地は狙われやすいので、草刈りと柵、それに見回りをおすすめします」

電話を切ったAさんが庭を見渡すと、腰まで伸びた草で、人が来ていない家だと道路からひと目で分かる状態です。ゴミの中に捨てた人の手がかりはなく、Aさんは写真を撮って警察に届け出ます。

そのうえでゴミ袋は家庭ゴミの収集に出し、棚は粗大ごみとして処理の手続きをして、タイヤの処分を回収業者に頼んだことで、1万円ほどの費用がかかりました。続けて草刈りを業者に依頼し、道路側にフェンスとチェーンを付け、人が近づくと点く照明を置きます。合わせて4万円ほどの出費になりました。

作業のあとAさんは兄に電話で報告し、これからは訪れるたびに庭を一回りすることにしました。

空き家の庭は「人が来ている」と分かる状態に

空き家の庭は、道路から見て人の手が入っていると分かる状態に整えましょう。草刈りと落ち葉の掃除をこまめに続けます。

道路から入りやすい場所には、柵やチェーンで境を示し、私有地であることが分かる表示を置くのが有効です。人が近づくと点灯する照明の設置も、敷地への侵入を防ぐ効果があります。もし見知らぬゴミが捨てられているのを見つけたら、動かす前に写真を撮って、警察に届け出てください。

参考:
私有地内にごみが不法投棄されて困ってます(川口市)
不法投棄は犯罪です(練馬区)
不法投棄は犯罪です(富士見市)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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