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「あ、これ、頼んだのと違うかも」混雑時のミス。だが、常連が返した優しい一言

  • 2026.8.27
「あ、これ、頼んだのと違うかも」混雑時のミス。だが、常連が返した優しい一言

昼のピークで、注文を取り違えてしまった

学生時代、カフェでアルバイトをしていた頃のことです。昼のピークになると注文が途切れず、レジには長い列ができていました。

その日も、入った注文を確認しながら次々とドリンクを作っていました。レジに立つ同僚の声と、商品を受け取るお客さんを呼ぶ声が重なり、店内はいつも以上に慌ただしい雰囲気でした。

次のドリンクをカウンターに出すと、受け取ったお客さんがカップを見て手を止めました。

「あ、これ、頼んだのと違うかも」

伝票を確認すると、その通りでした。別の注文と取り違えてしまっていたのです。

「申し訳ありません。すぐにお作り直しします」

急いでカップを下げましたが、目に入るのは次々に入ってくる注文ばかり。待たせてしまったという焦りも重なって、余計に手元が落ち着かなくなっていました。

そのお客さんは、いつも昼頃に来てくれる常連の方でした。

すると、慌てている私を見て、穏やかな声でこう言いました。

「レジも混んでるし、急いでないからゆっくりでいいですよ」

責められると思っていた私に返ってきた言葉

注文を間違えたのはこちらです。注意されても仕方がないと思っていたので、その言葉に少し驚きました。

「ありがとうございます。なるべく早くお持ちします」

そう答えると、常連は「じゃあ、席で待ってますね」と言い、いつもの窓際の席へ向かいました。

私は改めて伝票を確認し、今度は間違えないようにドリンクを作り直しました。

席まで運ぶと、常連は読んでいた文庫本を閉じてカップを受け取りました。

「ありがとう。大丈夫ですよ」

それだけ言って、また本を開きました。

カウンターへ戻ると、同僚が手を動かしながら「大丈夫だった?」と聞いてきました。

「うん、待ってくれてた」

そう答えると、張りつめていた気持ちが少しだけ和らぎました。店内の忙しさは変わりません。それでも、一度落ち着いて伝票を確認してから動こうと思えるようになりました。

何日か後、その常連はまたいつもの時間に来店しました。

「この前は大変そうだったね」

そう声をかけられ、私は思わず笑って「すみませんでした」と答えました。

接客の仕事をしていると、失敗したときほど相手の一言が強く残ることがあります。あの日の「ゆっくりでいいですよ」という言葉も、今でも覚えています。

忙しいと焦ってしまうことはあります。それでも、一度確認してから動く。その大切さを思い出させてくれた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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