1. トップ
  2. エピソード
  3. 「じゃあこの荷物はどうするんだよ」予約した荷物置き場を使われた私に、通りがかった男性が返した言葉

「じゃあこの荷物はどうするんだよ」予約した荷物置き場を使われた私に、通りがかった男性が返した言葉

  • 2026.9.18
ハウコレ

姉の結婚式へ向かう新幹線で、大きなスーツケースを置くためのスペースまで確保していました。ところが乗車すると、そこには見覚えのない紙袋とボストンバッグ。持ち主に移動をお願いすると、「じゃあこの荷物はどうするんだよ」と返されました。

予約していた最後部の席

姉の結婚式へ出るため、衣装と靴を入れた大きなスーツケースを持って新幹線に乗ることになりました。切符を取る際、この大きさの荷物を持ち込むには対応した座席を予約する必要があることを知り、座席後方のスペースを使える最後部の席を選びました。

乗車して車両の後ろまで進むと、予約したスペースには紙袋とボストンバッグが積まれていました。近くにいた乗客から、別の車両から荷物を運んできた家族がいたと聞きました。

「じゃあこの荷物はどうするんだよ」

教えてもらった車両へ行き、荷物の持ち主に声をかけました。通路側にいた父親が私についてきたため、置き場の前で事情を説明しました。

「ここは、この席を予約した人が使う場所なので、荷物を移していただけますか」

父親は荷物を見て、「じゃあこの荷物はどうするんだよ」と返しました。

「別にちょっとぐらいいいだろ。子供たちも困ってるの分からないか?」

通路をふさぐように立つ父親を前に、私はスーツケースの持ち手を握ったまま、どう説明すれば伝わるのか考えていました。

表示を指さした男性

そこへ通路を歩いてきた男性が足を止めました。座席脇の表示を確認すると、父親にも見えるよう指さします。

「ここは対応した指定席を予約した人が使う場所ですよ。この方は、ちゃんと事前にこのスペースを使うために席を取っているんですよ」

父親は表示を読み、少し黙ったあと、「すみません、すぐどけます」と答えました。紙袋とボストンバッグを抱え、家族のいる車両へ戻っていきます。

男性は私に会釈すると、自分の席のほうへ歩いていきました。

そして...

空いたスペースにスーツケースを置き、ようやく自分の席に座りました。降りる前に男性へもう一度お礼を言いたくて車内を見ましたが、見つけられませんでした。

手元には、何度も握ったため折れ目のついた切符が残っていました。予約していた場所を使いたいと伝えるまで、私が遠慮する必要はなかった。その切符を見ると、今でもそう思えます。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ