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「昨日の居酒屋代、1人5000円ね」言われた通り払った私。翌朝、レシートを見て気づいた差額

  • 2026.9.18

テーブルに残っていた、細長い紙

同棲を始めて一年が過ぎたころ、外食の代金は二人で半分ずつ出すことにしていました。

会計では彼がカードでまとめて払い、あとから私が自分の分を現金で渡す。それがいつもの流れです。

「レジで二人とも財布出すより、このほうが早いでしょ」

そう言われて、私も特に疑問には思っていませんでした。

その晩は駅前の居酒屋へ行きました。彼は日本酒を三杯おかわりし、私は最初の一杯を飲んだあとは烏龍茶に切り替えました。料理は二人で取り分けるものを三品ほど頼みました。

翌朝、出勤の支度をしていると、リビングにいた彼が財布を開きました。

「あ、昨日の居酒屋。1人5000円ね」

「5000円?けっこうしたんだね」

少し高いなとは思いましたが、私は千円札を五枚渡しました。

「はい」

「ありがと」

彼はそれを受け取り、財布にしまいました。

そのあと朝食の食器を片づけ、テーブルを拭こうとしたときです。端に細長い紙が残っているのに気づきました。

昨夜、彼が上着と一緒に置いたレシートでした。

何気なく見ると、合計は7800円。

「え…?」

思わず、もう一度数字を見ました。

二人で7800円なら、半分は3900円です。私はさっき5000円渡したばかりでした。

「ねえ、ちょっといい?」

台所でコーヒーを入れていた彼が、「なに?」と振り返りました。

「昨日のお会計、7800円って書いてあるんだけど」

「ああ、そうだっけ」

「そうだっけって…私、5000円渡したよね?」

彼はレシートをちらっと見ました。

「細かく計算するの面倒だったから、だいたいで言っただけだよ」

「でも半分なら3900円だよ。1100円も違うじゃん」

「そのくらい、別にいいかと思って」

その言葉に、私は思わず彼の顔を見ました。

「そのくらいって、多く払ってるのは私なんだけど」

「そんな怒らなくてもいいじゃん」

「怒ってるっていうか、なんで勝手に決めるのって思ってるの」

彼は少し黙ってから、財布を取りました。

「……じゃあ、これ返すよ」

千円札一枚と百円玉をテーブルに置きました。

「うん。ありがとう」

出勤時間が迫っていたこともあり、その場ではそれ以上話しませんでした。

それまでの会計が、急に気になった

けれど家を出てからも、彼の「そのくらい」という言葉が引っかかりました。

これまで私は、彼から「1人いくら」と言われれば、その金額をそのまま渡していました。

レシートを毎回見せてもらっていたわけではありません。今回も、たまたまテーブルに置き忘れていなければ、7800円だったことには気づかなかったと思います。

その夜、私は彼に聞きました。

「ねえ、今までの外食代も、だいたいで言ってたことある?」

彼は少し考えてから答えました。

「全部は覚えてないよ。細かいのは適当に丸めたことはあったかも」

「そっか」

それ以上は確認しようがありませんでした。私自身も、いくら渡したかを毎回覚えているわけではなかったからです。

だから、過去の分を問い詰めることはやめました。

ただ、これからの支払い方だけは変えることにしました。

「次から、会計するときに一緒に金額見ようよ」

「分かった」

それ以降、外食をしたら会計前に二人で伝票を見るようになりました。どちらかがまとめて払う場合も、その場で半額を確認します。

ある日、彼が伝票を見ながら言いました。

「今日は6400円だから、3200円ずつね」

「うん、それなら分かる」

たったそれだけの確認ですが、私にはそのほうがずっと気楽でした。

1100円の差額そのものより、私に確認せず「このくらいならいい」と決められていたことのほうが、ずっと引っかかっていたのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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