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秋に香る球根の花「ベラドンナリリー」とは?植えっぱなしでOK。育て方のコツ

  • 2026.8.25

秋に香る球根の花「ベラドンナリリー」とは?植えっぱなしでOK。育て方のコツ

ベラドンナリリーとはいかにもエレガントなイメージの名前なのに、あまり聞いたことがありませんね。じつは、これこそ本物のアマリリス( Amaryllis)なのです。爽やかな香りで秋の訪れを告げてくれる魅力的な花について、詳しくご紹介しましょう。

秋の訪れが楽しみになる球根植物

植えっぱなしで秋に咲いてくれる球根植物は、魅力的なものがいろいろあります。ベラドンナリリーもそのひとつ。ヒガンバナ(リコリス)などと同じように、何もなかった地面からいきなり花茎(花梗)を伸ばして、優美な花を咲かせます。

まず花が姿を現わすために目立つだけでなく、ベラドンナリリーはよい香りを漂わせて秋の訪れを告げます。1茎に6~10輪もの花を順々に咲かせるので、長く花が楽しめるのも嬉しいところ。だから切り花でも人気です。

花後に出現する葉は冬も残って、庭の彩りになります。なので、冬も鉢植えには水やりが必要ですが、初夏には葉が枯れて夏は休眠するため、夏の水やりは必要ありません。これも嬉しいポイントですね。

温暖化で楽しみやすくなる花もある

ベラドンナリリーの原産地は南アフリカの喜望峰(ケープ地方)。近年、ビザールプランツ(珍奇植物)として人気を集める多肉植物などと同じケープバルブです。雨季以外は乾燥して日ざしの強い環境で育ってきたから、日本の高温多湿や冬の寒さは苦手です。

日本には明治初期に導入されましたが、半耐寒性の球根で冬は室内で管理しなくてはならないため、あまり普及しませんでした。ところが、近年の温暖化によって関東南部以西の暖地では冬越ししやすくなり、育てやすくなって注目されています。

寒冷地では鉢植えにして、冬は室内に取り込みますが、暖地では株の周囲をマルチングするような簡単な防寒で大丈夫! 庭に植える場合は日がよく当たり、土を盛り上げて水はけをよくした場所が適します。夏に球根を植えつけますが、9月にはプロが栽培した芽出し苗が出回るので、すぐに花が楽しめておすすめです。

「ほんとうのアマリリス」と呼ぶ不思議

さて、ベラドンナリリーの学名はアマリリス・ベラドンナ。和名をホンアマリリスといいます。じつは日本で童謡にも歌われ「アマリリス」として親しまれている植物は、正確にはヒッペアストルムという学名。江戸時代に渡来して、以前はアマリリスと分類されていたため、あとからやってきたベラドンナリリーがわざわざ「ほんとうの」と名乗っています。

なんだかへんてこりんで、わかりにくいことですが、園芸愛好家としてはベラドンナリリーがほんとうのアマリリスだということだけは覚えておきましょう。ヒッペアストルムは花茎が空洞だったり、開花期にも葉があったりという点が違います。

やや深植えにして植えたまま翌年も咲かせよう

ヒッペアストルムとの違いはもう1点あります。ヒッペアストルムは球根の一部が土より上に出るような浅植えをするのに対し、ベラドンナリリーは地面より3~4㎝は深く植えましょう。ベラドンナリリーは深植えにすることで花立ちがよくなります。

また、球根上部に薄い筒状の「はかま」と呼ばれる部分があり、葉のつけ根を束ねるので露出しないようにしましょう。深植えすると球根に土の圧力がかかって、分球しにくくなりますが、養分の分散を防いで花は咲きやすくなります。

近年は純白の花や花弁の縁にピンクのストライプが入るもの、サーモンピンクの花色など、園芸品種のバリエーションもふえています。秋の主役となるエレガントな花を楽しんでみませんか。

※2024年9月4日に配信した記事を再編集しています。

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