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花や緑に手軽に噴霧を。6人の園芸家がすすめる「霧吹き」。

  • 2026.5.10

毎日の手入れ次第で、庭やベランダの植物は顕著に変化していく。どんな道具を使えば、気軽に楽しく、そしてより素敵に育てられるのか。&Premium150号(2026年6月号)「花と緑のある暮らし」からプロの園芸家6人が日頃から使っている、信頼できるガーデニングツールをそれぞれ推薦コメントとともに紹介します。今回のテーマは、「霧吹き」について。

細かな霧を噴射し続けられる蓄圧式。

出典 andpremium.jp

清水葉峰_「室内に飾る観葉植物やエアプランツには、毎日のミスティングが欠かせません。ショップでは数え切れないほどの数の植物を管理しているので、握ってスプレーするタイプだと腱鞘炎になってしまいそう。なので、蓄圧式を愛用しています」。ポンプで圧力を内部に溜めることで、一回一回プッシュせず連続噴霧ができる。家庭用ならば2 ℓくらいがちょうどいいサイズ。オセアニアポンプスプレー[∅12㎝、W20×H31㎝、容量2ℓ]¥4,070(エポカ/SOLSO FARM)

清水葉峰 『SOLSO FARM』代表 しみず・ようほう 大学で自然環境や緑化について学んだ後、植物・ランドスケープデザイン・施行のプロフェッショナル集団〈SOLSO 〉に入社。商業施設や店舗のスタイリングから、現在は『SOLSO FARM』のマネジメントなどを務める。

傾けても使える老舗メーカーの大定番。

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川原伸晃_1940年創業以来、数々のスプレーを手がけてきた老舗メーカーの定番が、このスウィングシリーズ。ボトル内にあるホースの先を重くすることで、「傾けると内部でホースが自由に動いて、どんな角度、体勢でも噴霧が可能」だという。また、噴霧部を10度上向きにすることで、テコの原理でトリガーの操作をより軽やかにするという細かな工夫も。フルプラ No.705 スウィング500[W9.3×D11.7×H20.5㎝、容量0.5ℓ]¥1,180 *参考価格(フルプラ 048‒578‒4720)

川原伸晃 〈REN〉代表 かわはら・のぶあき 18歳でオランダのフロリスト、レン・オークメードに師事。2005年に〈REN〉を立ち上げる。’11年に園芸界初のグッドデザイン賞を受賞。著書に『植物哲学自然と人のよりよい付き合い方』(講談社選書メチエ)など。

切り替えられる噴霧パターン。

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ニコライ・バーグマン_「先端のノズルを左右に回すことで、ミストからストレートへと噴霧パターンを切り替えられるスプレーボトルは、使用する場所や植物のタイプなどに応じて噴霧のパターンをアレンジできるのが魅力」。モノトーンでまとめたスタイリッシュなボトルデザインが目を引く。機能性も高く、ミストをたっぷりと植物に噴霧したい人には人気だ。スプレイボトル プロ05[W10.5×D13×H23㎝、容量0.5ℓ]¥2,700(グロリア/日本クランツレ 06‒6725‒8818)

ニコライ・バーグマン フラワーアーティスト デンマーク生まれ。1998年来日。2001年に自身のブランド〈ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン〉設立。’10年東京・南青山に旗艦店をオープン。’22年箱根・強羅に『ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ』をオープン。

植物と真摯に向き合う華道の道具。

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金子周代_「この霧吹きを使うと、花や葉に気持ちが集中するから不思議」という華道用の道具。ラッパ状のパーツを引いてシリンダー内に水を注入。押し戻すと一気に細かなミストが噴き出す。また、ラッパ状のパーツをシリンダーの反対側に装着し、そこに茎の切り口を押し当てて引くと、植物に直接水揚げをすることもできる。生け花用 霧吹き兼用水揚げ器中[∅2.2×L16.5~25㎝]¥4,340(厳選 刃物・道具の専門店ほんまもん本店 )

金子周代 「Niwa A telier」共同主宰 かねこ・ひろよ 大学卒業後、「雑木の庭」の創始者で作庭家の飯田十基の孫弟子、坂井也寸志に師事。2006年金子達郎とともに「Niwa Atelier」を立ち上げる。代表的な仕事に『NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町』など。

どんな角度でも、均一かつ広角に噴霧。

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小田康平_「仕事では霧吹きをする箇所、量ともに多く、使用頻度が非常に高いので、使うのはもっぱら効率よく安定して噴霧できる蓄圧式です。ミストの細かさや見た目よりも、均一に広く散布できることを重視します」。ボトル内部のホースは振り子式になっており、どんな角度に傾けても最後まで適切な噴霧ができるのが良い。蓄圧式噴霧器マイスター レギュラーノズル1ℓ[W18×D10.5×H27㎝、容量1ℓ]¥1,380*参考価格(マルハチ産業 03‒5443‒8611)

小田康平 〈叢 - Qusamura〉代表 おだ・こうへい パリで出会ったフラワーアーティストに感銘を受け、植物を用いた空間デザインを始める。「いい顔をしているか」という視点から一点ものの植物を紹介する〈叢 - Qusamura〉を2012年設立。広島と東京に店舗を構える。

レバーを握っても放しても、霧を連続噴射。

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松田行弘_「自室で育てている着生系のランの水やりのために使用しているのが、軽量で扱いやすいこのドイツ製の霧吹きです」。トリガー部分にダブルアクションポンプを採用。レバーを握ったときだけでなく、放したときでもトリガーが戻る力を利用して霧が出る構造になっている。ボトルの側面に透明なスリットが入っていて、水の残量を目視で確認できるのも便利だ。スプレイボトル プロ10[W12×D13×H28㎝、容量1ℓ]¥3,000(グロリア/日本クランツレ)

松田行弘 『BROCANTE』オーナー まつだ・ゆきひろ 花店でのアルバイトを機に植物に興味を持ち、英国滞在中に本格的に園芸を目指す。日本の造園会社勤務を経て独立。2003年『BROCANTE』を開業。著書に『暮らしに寄りそう庭づくり 新しい植物図鑑』(朝日新聞出版)など。

photo : Naoki Seo text : Hisashi Ikai edit : Wakako Miyake

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