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「この鼓動に、のめり込め。」なぜ岩見沢にねぶた?学生の思いから復活した熱い祭

  • 2026.8.24

ねぶたの灯り、お囃子の音色、跳人の足音、そして沿道から響きわたる「ラッセーラー」の大きな声。
そのすべてが重なり合ったとき、岩見沢のマチにひとつの鼓動が生まれます。

岩見沢に、ねぶたがある

今年の夏も、「岩見沢ねぶた祭2026」がはじまります。
開催6回目を迎えるねぶた祭。2026年は、8月28日~8月30日までの初の3日間開催します。

キャッチコピーは「この鼓動に、のめり込め。」

2025年は延べ2万人以上が来場したこのお祭り。
企画・運営を担うのは、地元・北海道教育大学岩見沢校の学生たちです。

「ねぶた」といえば青森が有名ですが、なぜ、岩見沢でねぶたなのでしょうか。

実はそこには30年以上、この地で大切にされてきた歴史と、学生たちがつないできた「奇跡の復活」の物語がありました。

その歴史と今年のお祭りの魅力について、ねぶた祭りに魅せられた北海道教育大学岩見沢校3年の松尾京と森田芽吹がお伝えします!

岩見沢ねぶた祭は学生主体?!

Sitakke
全体会議には学生・社会人が大勢集まります

岩見沢ねぶた祭は、北海道教育大学岩見沢校の学生約80名がプロジェクト実行委員会として祭りの企画と運営を担っています。

ねぶたの制作だけでなく、広報活動、備品発注などの事務作業、会場レイアウト、キッチンカー募集から誘導、「Nフェス」というステージ企画まで行います。

準備は3月から始まり、祭当日が近づく8月には頻繁に「岩見沢ねぶた研究所」で実行委員が集まって活動をしています。

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学生だけではなく、岩見沢市民の皆さんや活動を応援してくださっている企業、OB・OG、そして青森から盛り上げてくださる方々も。

たくさんの支えがあってこそ成り立っている活動でもあります。

記事を書いている私自身も実行委員会のメンバーです。
1年生のときにサークル紹介で存在を知り、お祭りをみる側からつくる側になりたいと強く思ったことをきっかけに入りました。

ねぶた祭に関わる人たちが、「お祭り」と「岩見沢」をどう盛り上げられるか真剣に考えて行動している姿に心を打たれました。

私たちは、企画や運営の面白さに惹かれてメンバーとなりましたが、今は、この繋いできたお祭りをどう未来につなげていけるかを考える時間が、難しくもあり楽しいです。

そんな背景にあるのが、このお祭りの歴史。
実は30年越しの地元の方と学生の熱い思いがつまっています。

今年で6年目!でも実は「本当のはじまり」はもっと前

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1995年の「あやめまつり」運行の様子

岩見沢ねぶたプロジェクトは、コロナ禍の2021年からはじまりました。
しかし、本当のルーツは、1995年まで遡ります!

岩見沢の夏のお祭り「あやめまつり(現・彩花まつり)」の千人踊りと呼ばれたパレードの山車としてねぶたが出陣していたのです。

当時は、JR北海道の運転士の方や北海道教育大学の学生が中心となって制作・運行をしていましたが、大学の学科再編などでねぶた制作が難しくなり、2000年代の初めに一度歴史は途絶えてしまいました。

それから15年以上たった2018年、北海道教育大学岩見沢校の青森市出身の学生を中心に「地域と交流しながら大きなねぶたを作りたい」という思いから始まった「岩見沢ねぶたプロジェクト’18」が立ち上がりました。

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岩見沢ねぶた祭2021

公開制作や展示を行う中で、地元の方から「もう一度、岩見沢でねぶた祭りを見たい」という声が寄せられるようになりました。

こうして2020年に「岩見沢ねぶた祭り復活プロジェクト」が発足。新型コロナウイルスの影響により約1年延期されたものの、2021年に「岩見沢ねぶた祭」として当時を継承しながら、生まれ変わりを果たしたのです。

北海道の厳しい自然を「鬼」に見立て…

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岩見沢ねぶた祭2026のメインねぶたの原案

今年のねぶたの題材は『栗沢開拓〜初代村長山田勢太郎』。

原案を描いてくれた制作統括部 部長の「阿部由歩」さん(美術文化専攻3年)に、話を聞いてみると…

「栗沢の厳しい自然環境を鬼に見立て、その困難に立ち向かう力強い姿を描いています。また、ねぶたになった際の迫力やかっこよさを意識し構成しました」

巨大な赤鬼のギョロリとした目や、剥き出しの鋭い牙がインパクト抜群です!
それに立ち向かう山田勢太郎の、今にも動き出しそうなポーズも含めて見事な構図ですね。

色彩の対比も美しく、これが立体になり、内側から灯りが灯ったときに、夜の街で鮮やかに映える姿を想像するだけでワクワクします!

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「初めてねぶたを見たときの感動を岩見沢で感じることができるよう、気持ちを込めて制作に挑んでいます!実行委員みんなで作ったねぶたをたくさんの人に見ていただきたいです!」

ここまで、岩見沢とねぶたの、歴史や背景を中心にお伝えしてきました。
後編の記事ではねぶた祭の3つのみどころをお伝えしていきます!

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文:北海道教育大学岩見沢校 松尾京・森田芽吹
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は取材時(2026年7月~8月)の情報に基づきます。

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