1. トップ
  2. 12歳の娘が妊娠。もし産むと決断したら、誰がどう育てる? 若年妊娠のリアルを描いた衝撃作【著者インタビュー】

12歳の娘が妊娠。もし産むと決断したら、誰がどう育てる? 若年妊娠のリアルを描いた衝撃作【著者インタビュー】

  • 2026.8.24

【漫画】本編を読む

ネットやテレビから流れてくる若年層の妊娠のニュース。まさか自分の子が当事者になるとは思っていないだろう。というより、思いたくない。しかし、親が考えもしないところで悪夢は生まれてしまうようだ。

漫画『娘が12歳で妊娠しました 逃げた男を絶対に許さない』(KADOKAWA)では、中学生になったばかりの娘のりこが性被害によって妊娠。母親の麗美は必死に相手の男を探そうとする。ところが、娘は事の顛末をかたくなに話そうとせず…。若年層の妊娠の過酷さに迫りながら、「自分には関係ない」とのたまう周囲の人間たちから理不尽な現実を突きつけられる娘と母の姿に、心を強く動かされてしまうこと必至だ。制作に向けた想いを作者のゆっぺさんに聞いた。

※この記事は若年妊娠など、センシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

——のりこは母親の麗美に性被害について打ち明けますが、被害自体によるトラウマに加え、周囲に事実が知れ渡る恐怖からPTSDを引き起こしてしまいます。この場面でどんなことを伝えたいと思いましたか?

ゆっぺさん(以下、ゆっぺ):性被害を受けた後もずっと「知られたくない」「普通に生活したい」という恐怖を抱えている、のりこの苦悩を伝えたいと思いました。周囲の何気ない言葉によって、消し去りたい過去を思い出してしまうこともきっとあるでしょうね。性被害はその瞬間だけで終わるものではありません。その瞬間から始まり、その後までずっと続いていきます。

——麗美は、のりこがお腹の子を産むとしたら、自分が養子として育てることも考えていました。なぜそのように考えたのでしょうか。

ゆっぺ:麗美にとって一番大切なのは、のりこを守ること。だから、のりこがそう決めたのなら、産まれた子どもを含めて自分が守ると覚悟したのだと思います。そのくらいのことをしないと、深く傷ついた娘を支えることはできないと思ったのでしょうね。

——読者の中には、娘ののりこに感情移入して泣いてしまったという声もあるようで、その反響を受けていかがですか?

ゆっぺ:これ以上ない最高の褒め言葉です。キャラクターと同じ目線で傷つき、悲しんでくれた。その共感の涙こそが、現実の被害者や、今も孤立して泣いている子どもたちを温かく包み込む社会の優しさの第一歩だと感じています。

文=吉田あき

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ