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後輩の企画案に絵文字を押せなかった私が、下書きを消すのをやめた日

  • 2026.8.20
ハウコレ

後輩の企画案にだけ、私は拍手の絵文字を押せませんでした。「私の提案、何か問題がありますか」と届き、消してきた下書きを今度は最後まで書きました。

最初の1つ

企画部のグループチャットでは、私が絵文字を押すと、続けて皆が押す流れができていました。役職があるわけではないのに、在籍が一番長いというだけで、反応の口火を切る役になっていたのです。同期の販促案にも、事務連絡にも、私は深く考えずに押せました。押せなかったのは、後輩の企画案だけでした。会議では控えめな彼女が、チャットに上げる企画案は具体的で、数字の根拠まで添えられていました。読み終えるまで、いつも時間がかかりました。

消した下書き

彼女の企画案は、私が出せなかった角度からまとめられていました。拍手の絵文字1つで流していい内容ではない気がして、感想を書こうと返信を打ち始めました。けれど書き進めるほど、的外れなことを書いて自分の底が見えるのが怖くなりました。先輩らしい指摘ができないなら、いっそ何も押さないほうがましだと、送信欄の文字を消しました。下書きは長くなるほど、送るきっかけを失いました。

まっすぐな質問

個別のチャットに「私の提案、何か問題がありますか」と届きました。彼女の文面には、責める言葉が1つもありませんでした。それが余計にこたえました。今度は途中でやめずに、思ったことを全部書きました。冒頭に「ちゃんと返したくて、下書きのまま消していました」と打ち、感想と修正案を続けて、読み返す前に送信しました。送ったあとで、企画案に拍手の絵文字もつけました。遅すぎる、最初の1つでした。

そして...

今は彼女の投稿に、その日のうちに一言でも返すと決めています。長く書けない日は、短い感想だけを送ります。彼女の次の企画案には、疑問点を2つ書いて返しました。的外れかどうかは、彼女が決めればいいことでした。

(30代女性・企画職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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