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「毎日送らなくていいよ」母に告げた数日後、届いたのは文字のない写真だった

  • 2026.8.16
ハウコレ

「毎日送らなくていいよ」と電話したあと、母からの長文は途絶えました。数日後に届いたのは、梅シロップの瓶だけを写した1枚です。

週末、実家の台所で母が口にした言葉から、写真を送った理由を知りました。

毎日届く3通の長文

実家を出たのは今年の春です。母からのメッセージは、引っ越した日から届くようになりました。庭の花が咲いたこと、回覧板が回ってきたこと、近所の犬が吠えていたこと。1つずつは短い話でも、すべて書かれた文面は読むのに時間がかかります。それが毎日、2通や3通届きました。

私は「そうなんだ」「元気だよ」と短く返していました。それでも次の日には、同じくらいの長さのメッセージが届きます。通知をオフにしても、メッセージを開けば母からの文面が並んでいました。母の近況を知りたくないわけではありません。ただ、すべてを読む余裕はありませんでした。

返せないと電話で伝えました

未読が12件になった日、帰宅してから実家へ電話をかけました。

「毎日送らなくていいよ。忙しいし、返せないから」

母は少し間を置いて、「返事はいらないのよ」と言いました。返事が要らなくても、読む時間は必要です。しかし、そこまで説明すると母を責めるように聞こえそうで、私は話を続けませんでした。

通話を終えたあと、母とのメッセージ画面を閉じました。これで長文に追われなくて済むと考えていました。

文字のない梅シロップの写真

その日から、母のメッセージは届かなくなりました。望んだ通りのはずなのに、画面を開くたび、最後に送った短い返事だけが残っていることが気になりました。

数日後、母から写真が1枚届きました。説明も挨拶もありません。台所の棚に、梅シロップの瓶が並んでいる写真でした。実家で暮らしていた頃、夏になると母が作ってくれたものです。写真だけなら返事を求められているようには見えません。それでも、なぜ何本も作ったのかが気になりました。

そして...

週末、実家へ帰ると、台所には写真と同じ瓶が並んでいました。母は棚を見ながら、「持たせるものがあると、連絡しやすいから」と言いました。私は「梅シロップ、持って帰っていい?」と返しました。

母から毎日3通届くのは、これからも困ると思います。ただ、何も届かない状態を望んでいたわけでもありません。帰りの電車では、瓶が割れないよう鞄を膝に置きました。次に長い文面が届いたら、全部は読めない日もあると、今度はメッセージで伝えるつもりです。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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