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「スマホくらい見れるでしょ」返信を催促した私が、再会して知ったこと

  • 2026.8.15
ハウコレ

テーブルの向かいの彼女は、思っていたより疲れて見えました。責めたいわけじゃなかったのに、と気づいたのはその時です。私が手放したのは、スマホではありませんでした。

返事が来る前に、私はもう次のメッセージを打ち始めていました。

知らない町で、繋がりは1つだけ

春に転職して、知り合いのいない町で1人暮らしを始めました。職場ではまだ雑談の輪に入れず、部屋に帰っても話し相手はいません。学生時代からの友人とのメッセージだけが、前の生活と今を繋ぐ細い糸のようでした。だから返信が来ない時間は、糸が切れかけているように感じられたのです。「今何してる?」「まだ仕事?」「読んでる?」送るたび、自分でも多いとわかっていました。

送ってから後悔した一言

その日、彼女から「仕事が立て込んでてごめんね」と返ってきました。頭ではわかっていたのに、指の方が先に動いて、「スマホくらい見れるでしょ」と送っていました。送信した直後から、取り消したい気持ちと、かまってほしい気持ちが混ざったまま、彼女の返信を待ちました。返ってきたのは、それまでで一番長い沈黙でした。

カフェで見た、彼女の顔

数週間ぶりに誘い出したカフェで、彼女は少しやせたように見えました。目の下の影に気づいた時、責めたいわけじゃなかったのに、と思いました。注文を終えて、私は頭を下げました。「ごめんね。返信がないと、不安になっちゃって」。「大丈夫だよ。私も余裕がなくて」と彼女は言いました。その言葉で、追い詰めていたのは私の方だったと、ようやく気づきました。

そして...

別れ際、彼女は改札の前で小さく手を振ってくれました。その夜から、送りたくなっても一度画面を閉じて、彼女のペースを待つと決めました。数日後、彼女の方から「また会おうね」と届きました。長い返事を打ちかけて消し、「うん」だけを送りました。返事を急かさず、相手のペースを待っても関係は続くのだと、今は思っています。

(20代女性・販売職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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