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「返事がないのは順調の合図」部下の報告を読んでも返信しなかった俺

  • 2026.8.16
ハウコレ

部下から毎日届く報告を、俺は最後まで読んでいました。問題がなければ返信せず、次の仕事へ進むのが、自分の中では当たり前になっていたからです。

「私の報告、読んでいただけていますか」と聞かれるまで、その無反応が何を伝えているかを考えていませんでした。

返さないことを問題なしの合図にしました

管理職になって10年になります。新人だった頃、当時の上司からよく言われていました。

「返事がないうちは順調ってことだ」

報告に問題があれば指摘が入り、何もなければそのまま仕事を続ける。その方法に慣れた俺は、管理職になってからも同じやり方を使っていました。

彼女の報告は毎回分かりやすく、修正を求める箇所もありません。そのため、読み終えると返信せず、次の仕事へ進んでいました。俺は無反応を問題がないという合図にしていましたが、その意味を本人へ説明したことはありませんでした。

本人に伝えず他部署で評価しました

打ち合わせで、他部署の担当者が資料を見ながら言いました。

「この報告書、見やすいですね」

俺は「うちの部下がまとめた形式なんです」と答えました。彼女が作った報告の形式は、課内でも使うようになっていました。ただ、その評価を本人へ伝えたことはありません。直すところがないなら、何も言わなくても順調だと分かるはずだと思っていました。

褒めるのが得意ではなかったことも事実です。しかし、それを理由に、必要な確認まで省いていました。会議室の扉が開いており、彼女が近くを通っていたことには気づきませんでした。

「読んでいますか」と聞かれました

終業後、彼女が俺の席へ来ました。

「私の報告、読んでいただけていますか」

俺は報告の一覧を画面に出して見せました。

「全部読んでる。直すところがないから、返してなかった」

そう答えてから、彼女がなぜ読まれていないと思ったのかを聞きました。ほかの同僚には返信する一方で、自分の報告には既読しか残らないため、内容に価値がないと考えていたそうです。

俺にとっては問題なしの合図でも、彼女には何も評価されていない状態に見えていました。伝えなかった以上、俺の意図だけを説明しても言い訳にしかなりませんでした。

そして...

次の報告から、「確認した。ありがとう」と返すようにしました。返信にはほとんど手間がかかりません。それでも俺は、昔の上司から教わった方法を疑わず、部下に読まれていないと思わせていました。

報告の内容を確認することと、確認した事実を本人へ伝えることは別です。彼女の報告を課内の手本として使うなら、まず本人へ評価を返すべきでした。今は既読をつけたあと、そのまま画面を閉じないようにしています。

(40代男性・管理職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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