1. トップ
  2. エピソード
  3. 「ガソリン代は4人で割り勘にしないとズルいよね」ママ友旅行の夜。高速代まで払っていた私が見せたのは

「ガソリン代は4人で割り勘にしないとズルいよね」ママ友旅行の夜。高速代まで払っていた私が見せたのは

  • 2026.9.26
「ガソリン代は4人で割り勘にしないとズルいよね」ママ友旅行の夜。高速代まで払っていた私が見せたのは

給油のあと、引っかかったひと言

子どもが同じ小学校に通っていたママ友4人で、1泊の旅行に出かけたのは秋のはじめでした。

車を出したのは私です。朝早くに3人を順番に迎えに行き、そのまま私が運転しました。

子育てがひと段落した50代になって、ようやく実現した旅でした。

「運転ありがとう。助かるよ」

「ううん、運転は好きだから気にしないで」

車内では笑い声が絶えず、楽しい時間が続いていました。

ところが昼を過ぎ、給油のためにガソリンスタンドへ寄ったときです。後ろの席にいたママ友が口を開きました。

「ねえ、ガソリン代ってどうするの?」

私が答える前に、彼女は続けました。

「ガソリン代は4人で割り勘にしないとズルいよね」

「うん、もちろん。それでいいよ」

割り勘そのものに不満はありません。ただ、「ズルい」と言われると、まるで私が自分だけ得をしようとしているようで、少し引っかかりました。

宿の座卓に並べたレシート

その夜、宿の部屋で財布を開いた私は、その日にたまったレシートを取り出しました。

お茶を飲んでいた3人の前で、ガソリン代だけでなく、高速道路の料金と観光地の駐車場代のレシートも座卓に並べます。どれも、それまで私が一人で払っていたものでした。

「じゃあ、ガソリン代と一緒に、これも4人で割ろうか」

できるだけ普通に言うと、向かいにいたママ友がレシートを見て目を丸くしました。

「えっ、高速代も払ってくれてたの?」

「ごめん。運転してもらってるのに、全然気づいてなかった」

隣のママ友もレシートを手に取りました。割り勘を言い出したママ友はしばらく黙って見ていましたが、やがて顔を上げました。

「…そうだね。全部割ろう」

その一言で、張っていた空気が少しやわらぎました。向かいのママ友が携帯の電卓を開き、隣のママ友がレシートをまとめてくれました。

翌日の昼は、ほかの二人が「運転のお礼ね」と先に伝票を取りました。そして帰りの給油では、割り勘を言い出したママ友も「ここは私が入れるね」と財布を出しました。

言い返すより、かかったお金を一度きちんと見てもらう。そのほうが、私たちには合っていたのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ