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「よそ見して大丈夫かな」よそ見をして出遅れた子供。だが、ゴールした瞬間の心温まる出来事とは

  • 2026.8.17
「よそ見して大丈夫かな」よそ見をして出遅れた子供。だが、ゴールした瞬間の心温まる出来事とは

スタートの合図に気づかなかった男の子

子どもの幼稚園で運動会が開かれた日のことです。

朝から園庭には保護者が集まり、子どもたちは少し緊張した表情を浮かべながら、自分たちの出番を待っていました。

その日、特に印象に残ったのが年中クラスのかけっこです。

先生に名前を呼ばれた子どもたちがスタートラインに並びます。みんな前を向いて構えているなか、一人の男の子だけが、なぜか後ろのほうを気にしていました。

保護者席にいる家族を探していたのかもしれません。何度か振り返りながら、周囲をきょろきょろと見ています。

(よそ見して大丈夫かな)

そして、そのままスタートの合図が鳴りました。

ほかの子どもたちは一斉に走り出しましたが、その男の子だけはその場に立ったままです。

数秒してから前を向き、ようやく状況に気づいたようでした。

すでにほかの子たちは、かなり先を走っています。

それでも男の子は立ち止まったままにはなりませんでした。慌てて地面を蹴り、1番後ろから走り始めたのです。

最後まで走る姿に、会場から拍手が起きた

最初は大きく離されていましたが、男の子は前を走る子どもたちを追いかけるように、懸命に腕を振っていました。

帽子がずれそうになっても気にする様子はありません。

「がんばれー!」

先生が声をかけると、保護者席からも自然と応援する声が聞こえ始めました。

もちろん、ほかの子どもたちはすでにゴールへ近づいています。男の子が順位を追い上げるのは難しそうでした。

それでも、その子は途中で歩いたり、あきらめたりすることなく、最後まで一生懸命走り続けました。

そして、ほかの子たちが全員ゴールしたあと、男の子もようやくゴールラインを駆け抜けました。

その瞬間です。

園庭に、大きな拍手が響きました。

順位は最後でした。それでも、出遅れてしまったあとに懸命に走り続けた姿を、その場にいた多くの人が見ていたのでしょう。

隣にいた保護者の女性も拍手をしながら、目を細めていました。

「1番後ろから、必死で走って…最後までちゃんと走ったね」

その言葉を聞いて、私も胸が温かくなりました。

運動会では、どうしても順位や速さに目が向きがちです。けれど、思い通りにいかなかったときにどうするのかも、子どもたちの成長が見える瞬間なのかもしれません。

ゴールしたあと、先生のところへ戻っていく男の子の表情は、どこか誇らしげに見えました。

あの日いちばん心に残ったのは、誰が1番になったかではありません。

出遅れても最後まで走ることをやめなかった、小さな背中でした。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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