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「うちの子の大事な場面なので」大きな日傘で視界を遮った保護者。だが、最後にそっと畳んだ理由

  • 2026.8.17
「うちの子の大事な場面なので」大きな日傘で視界を遮った保護者。だが、最後にそっと畳んだ理由

撮影スペースでは、譲り合うことになっていた

子どもの運動会の日、私は保護者用の観覧スペースから競技を見ていました。

学校から事前に配られた案内には、撮影するときは譲り合い、競技が終わったら後ろの人と交代するよう書かれていました。

そのため、前に出た保護者も撮影が終わるとすぐに場所を空け、比較的スムーズに入れ替わっていました。

その日は日差しが強く、帽子をかぶったり、日陰で待ったりしている人も大勢いました。

そんな中、前の列にいた一人の保護者が、大きな日傘を差したまま立っていました。

まだ競技の合間だったので、最初は周囲も特に気にしていない様子でした。

その人も暑さを避けるために差していたのでしょう。

しかし、その人の子どもが出場する競技が始まると、状況が変わりました。

保護者は日傘を差したままスマートフォンを構えました。大きな傘が前方を覆い、後ろにいた何人かからは競技がほとんど見えなくなってしまったのです。

後ろでは、少しずつ体を横にずらしたり、背伸びをしたりする人が出始めました。

「うちの子の大事な場面なので」と言われて

しばらくして、後ろにいた男性が控えめに声をかけました。

「すみません。傘を、少し下げてもらえますか」

すると、その保護者は前を向いたまま答えました。

「うちの子の大事な場面なので」

暑さを避けたい気持ちも、自分の子どもの姿をしっかり見たい気持ちも分かります。ただ、その傘によって後ろの人たちが見えなくなっているのも事実でした。

男性はそれ以上言い返しませんでした。

代わりに、その隣にいた人が少し横へ移動し、「こっちからなら見えますよ」と後ろの人に声をかけました。

すると別の人も、「僕はしゃがみますね」と腰を落としました。

周囲の人たちは文句を言うのではなく、少しずつ立つ位置を変えながら、できるだけ全員が見える場所を作ろうとしていました。

その様子に気づいたのか、日傘を差していた保護者が一度後ろを振り返りました。

そこで初めて、傘を避けるために何人もの人が位置を変えていることが目に入ったようでした。

少しすると、その人はスマートフォンを持ったまま、静かに日傘を畳みました。

そして後ろを向き、小さな声で「すみません」と言いました。

競技が終わるまで、それ以上誰かが何かを言うことはありませんでした。

子どもの姿を見たい気持ちは、そこにいる保護者ならきっと同じです。だからこそ、自分では気づかないうちに誰かの視界を遮っていないか、少しだけ周囲を見ることも大切なのだと感じた出来事でした。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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