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「本日は使用できません」使用禁止の遊具で遊び続ける子ども。だが、父親の姿に感じた違和感とは

  • 2026.8.17
「本日は使用できません」使用禁止の遊具で遊び続ける子ども。だが、父親の姿に感じた違和感とは

遊具には「本日は使用できません」の張り紙が

娘の小学校の運動会でのことです。

校庭の隅にある遊具には、朝から「本日は使用できません」という張り紙が貼られていました。

運動会の日は先生方が競技の進行や校庭の見守りにあたるため、遊具では遊ばないよう事前に案内されていたのです。

私も娘の出番を待ちながら、保護者席から競技を眺めていました。

そんな競技の合間、ふと遊具のほうを見ると、一人の男の子が遊んでいることに気づきました。

楽しそうに遊具へ登り、ぶら下がっては降り、また登っています。まだ小さい子でしたから、張り紙の意味をきちんと理解していなかったのかもしれません。

少し離れたところには、その子のお父さんらしき男性が立っていました。

ところが、男性はずっと携帯を見たままです。子どもが遊具で遊んでいることには気づいているようでしたが、特に止める様子はありませんでした。

そこへPTAの担当の方がやって来ました。

まず男の子に優しく声をかけます。

「ごめんね。今日はここ、お休みなんだ」

そして父親にも、張り紙を示しながら説明しました。

「今日は運動会なので、遊具は使わないことになっているんです」

しかし男性は、ちらりと顔を上げただけで、また携帯へ視線を戻してしまいました。

注意を繰り返しても、状況は変わらなかった

PTAの方は困った様子で、もう一度説明していました。

それでも父親が子どもを呼び戻す様子はありません。

周囲にいた保護者たちも少しずつ状況に気づき始めました。

とはいえ、よその家庭の子どもに強く注意するのも難しいものです。

私も気になりながら、どう声をかければいいのか分からず見ていました。

そのとき、近くにいた別の保護者が遊具のほうへ歩いていきました。

てっきり父親へ注意するのかと思いましたが、その人が向かったのは男の子のほうでした。

遊具のそばでしゃがみ、子どもと目線を合わせます。

そして、責めるような口調ではなく、明るくこう言いました。

「そろそろリレー始まるよ。前で見たら、すごく速いのが見えるよ」

男の子はすぐに興味を示しました。

「ほんと?」

「ほんと。今から行ったらよく見えるよ」

すると男の子は「見たい!」と言って、自分から遊具を降りました。

そのまま楽しそうにトラックのほうへ走っていきます。

父親もようやく携帯から顔を上げると、子どもの姿に気づき、慌ててその後を追っていきました。

「やめなさい」ではなく、別の楽しみを示した一言

先ほどまで何度説明しても変わらなかった状況が、ほんの短いやり取りで静かに収まりました。

もちろん、使用禁止の遊具で遊ばせないよう見守るのは保護者の役目だと思います。

ただ、子ども本人にとっては「遊んではいけない」と言われるよりも、「あっちにもっと面白そうなものがあるよ」と教えてもらったほうが、気持ちを切り替えやすかったのでしょう。

注意するだけではなく、相手が自然に動ける言葉を選ぶ。

あの日、男の子へ明るく声をかけた保護者の姿を見て、伝え方ひとつで場の空気はこんなにも変わるのだと感じました。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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