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【酒よし肴よしの新名店 四谷三丁目「鎹」】季節の酒肴とジビエのコースが斬新。こんな飲み放題が欲しかった!

  • 2026.8.12

2026年日本酒dancyu「出会えてよかった!心ふるえる酒」特集では、選りすぐりの日本酒を、気の効いた料理と共に味わえる注目の新店をピックアップ。今回は四谷三丁目「鎹(かすがい)」をご紹介します。

【酒よし肴よしの新名店 四谷三丁目「鎹」】季節の酒肴とジビエのコースが斬新。こんな飲み放題が欲しかった!

■少量多皿、インクルーシブがコンセプト。店主がお薦めの日本酒を次々に注ぎます!

外苑東通りから路地へ入ると、住宅街にぽつんと小さな灯が見える。「鎹」は、酒好きの店主が“酒飲みの立場に立って生み出した飲み放題のコース”が話題の酒場だ。

「鎹」
「鎹」
様々な日本酒
様々な日本酒

「少なめの量の料理をたくさんつまんで、いろんな日本酒を飲んでもらいたい」と語るのは、店主の宮里常嗣さん。和食店やジビエ料理店で経験を重ねた宮里さんと、荒木町「きんつぎ」などで修業した料理長の眞壁徹さんが提供するのは、ジビエ料理をはじめとした季節の酒肴の数々だ。

前菜盛り合わせ
前菜盛り合わせ

突き出しの鹿骨のスープで胃袋が温まったところに出てくるのが、目移りしそうな7種類の前菜。そしてカウンターには酒盃が二つ置かれる。たとえばズワイ蟹のおひたしにはやわらかなにごり酒を、猪肉餡のかかった百合根饅頭にはしっかりした辛口をと、異なるタイプの酒を同時に飲み進めながら、多彩な組み合わせで料理との相性を楽しんでいくというわけだ。当然ながら盃は空になるも、次の酒をすぐに提案してくれる。一番人気のショートコースで選べる酒の銘柄は7種類だが、「お客様が美味しそうに飲む姿を見ると、こっちも楽しくなるんです」(宮里さん)と、メニュー外の酒を注ぎはじめることもしばしば。

鹿のボーンブロス
鹿のボーンブロス
メジマグロとブリのお造り
メジマグロとブリのお造り
“鎹小丼”
“鎹小丼”
猪もも肉とせりとごぼうのさっと煮
猪もも肉とせりとごぼうのさっと煮
小田原本州鹿もも肉のロースト
小田原本州鹿もも肉のロースト

ついつい酒に気を取られるが、料理も見事。鹿肉や猪肉を上品に仕立てた眞壁さん得意のジビエはもちろん、アン肝や南蛮漬けといった小菜も丁寧な仕事が施されており、旬の味と日本酒の一期一会の相性をさらに掘り下げたくなる。そんなふうに思いを巡らせてしまうのは、若き二人がつくり出すこの店の魅力によって、心に“鎹”が打ち込まれた証なのかもしれない。

店主の宮里常嗣さんと料理長の眞壁徹さん
店主の宮里常嗣さんと料理長の眞壁徹さん

◇店舗情報

「鎹(かすがい)」
【住所】東京都新宿区舟町7-36
【電話番号】03-6384-2035
【営業時間】17:00~20:30(コースL.O.) ~23:00(ドリンクL.O.)
【定休日】不定休
【アクセス】東京メトロ「四谷三丁目駅」より3分


文:宮内 健 撮影:三東サイ

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