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ホンダ CRF250Lはここまで遊べる|コースも林道も楽しめる“万能オフ”の実力

  • 2026.5.11

Honda CRF250Lは、ただの“林道トレール”ではない。真紅のボディと縦書きCRFロゴが示す通り、そのルーツにはモトクロス&エンデューロで鍛え上げられたCRFシリーズのDNAが息づいている。今回はフラットダートからモトクロスコースまで実走し、CRF250Lが秘める“オフロードマシンとしての実力”を検証。扱いやすいエンジン特性とオフロード志向のサスペンションが、ライダーをクローズドコースへと誘う。

問:Honda

https://www.honda.co.jp/CRF250L/

CRF250Lはなぜモトクロスコースでも楽しいのか?

すでに生産終了から長い年月が経ったヤマハ WR250Rは、250cc4ストロークトレールとして“トレール以上、エンデューロ未満”とも言えるリアルスポーツオフロードモデルだった。

さらに1990年代の2ストロークトレールを振り返れば、エンデューロレーサーに近い過激な性能を持つモデルも数多く存在していた。

しかし、Honda CRF250Lに求められている魅力は、そうした“過激さ”ではない。

CRF250Lの真価は、モトクロスコースやエンデューロコースでも感じられる“人車一体感”と、ライダー自身がバイクを操る楽しさにある。

リアABSをオフにし、オフロード性能に優れたトレールタイヤへ交換。さらに灯火類をテーピングし、ミラーを外せば、CRF250Lは週末レーサー仕様へと変身する。

もちろん、本格的なレーサーのように限界まで攻め込む用途には向かない。しかし、モトクロスコースや林道、エンデューロ体験を楽しむには十分以上のポテンシャルを備えている。

さらに、もっと速さを求めてサスペンションを強化したい、マフラーを交換したいというユーザーに向けて、CRF250Lには豊富なアフターパーツも用意されている。2020年のフルモデルチェンジ以降、人気モデルとして支持され続けてきたこともあり、カスタムパーツの選択肢は非常に充実している。

そして少し贅沢な楽しみ方ではあるが、林道ツーリングや街乗りはCRF250Lで快適にこなし、本格的なオフロードコースではCRF125FやCRF250R/RXを使い分ける、“林道&コース”のCRF2台体制という夢のような選択肢も存在する。

CRF250Lは、単なるトレールバイクではない。オフロードを幅広く楽しむための“入口”としても、非常に完成度の高い1台なのだ。

「L」のベンチマークはCRF250R & RX

リアルコンペティションCRF250R/RX。名称ことCRFだが、CRF250Lとは別物の競技専用車。だが共通するのは真紅のボディ、シュラウドに誇らしげにプリントされた縦書きCRFのロゴ。CRF250R/RXはクローズドコース、CRF250Lは林道、公道の役割分担を果たしている。

CRF250R & RX
Honda CRF250R & RX

本誌編集長 岸澤秀夫 インプレッション

林道ツーリングで、人車一体と景色を楽しむ余裕フロントアップのしやすさ、クラッチの軽さが◎

Honda CRF250Lの楽しみ方は、林道ツーリングやモトクロスコース、エンデューロだけではない。もうひとつ注目したいのが、“トレールトレッキング”との相性の良さだ。

いわゆるトレールバイクでトライアル的なセクションを楽しむ遊び方だが、モトクロッサーやエンデューロマシン譲りのスタイルを持つCRF250Lは、意外なほどこのジャンルに適している。

特に驚かされるのが、現行トレールモデルの中でもトップクラスと言える“フロントアップのしやすさ”だ。

【Honda CRF250L<s>】
【Honda CRF250L

その理由は、これまで何度も触れてきたエンジンとアクセル操作の優れたピックアップ性能に加え、サスペンションの自然なピッチングモーション、さらにスリッパークラッチの恩恵による扱いやすさにある。

そして何より印象的なのが、クラッチレバーの軽さだ。非常に軽い操作感のおかげで、繊細なクラッチワークがしやすく、フロントアップのコントロール性を大きく高めている。

自在にフロントを持ち上げられるということは、林道で突然現れる倒木や大きな岩を安全にクリアしやすいということでもある。

実際、白バイ隊員がCRF250Lを使ってトライアル練習を行っているという話もあるほど。その扱いやすさとバランス性能は、単なるトレールバイクの枠を超えている。

本誌スーパーバイザー 宮崎大吾 インプレッション

ダートスポーツ的に重要な2025年サス進化

個人的に「ホンダさん、もっと大々的にアピールすればいいのに」と感じているのが、2025年モデルで行われた前後サスペンションの改良だ。

まずフロントサスペンションは、減衰力の見直しによって、これまでノーマルサスペンションで感じていた“強めのブレーキング時のダイブ感”が大きく低減。これにより、ダート走行やモトクロスコースでのハードブレーキングでも、より安心してフロントへ荷重を掛けられるようになっている。

【Honda CRF250L<s>】
【Honda CRF250L

さらにリアサスペンションも進化している。サスペンションマウント構造を従来のラバーブッシュ式からニードルベアリング式へ変更したことで、フリクションを低減。リアサスの作動性が向上し、細かなギャップへの追従性も高まった。

また、前後とも減衰力が全体的に強化されたことで、大きな荷物を積載したツーリング時でもしっかり踏ん張るようになり、安定感も向上している。

前後バランスも非常に自然で、2025年モデルは“ダートスポーツ”としての完成度がさらに高まった印象だ。

特に違いが分かりやすいのは、下り坂でのブレーキングやコーナー進入、ギャップ通過時。実際に走ってみると、サスペンション改良によるフィーリングの変化をかなり明確に体感できるはずだ。

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