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「騙したのね。返してちょうだい」値段が違うと詰める客。だが、客と売り場を確認すると、勘違いが発覚した時の本音とは

  • 2026.8.13
「騙したのね。返してちょうだい」値段が違うと詰める客。だが、客と売り場を確認すると、勘違いが発覚した時の本音とは

レシートを手に戻ってきた女性

スーパーのレジで働いていたときのことです。

夕方の混み合う時間帯、少し前に会計を終えた女性のお客様が、レシートと商品を手に戻ってきました。

「ちょっと、これ。騙したのね。返してちょうだい」

いきなり強い口調でそう言われ、私は驚きました。

女性は、売り場ではもっと安い値段だったのに、レシートでは高くなっていると言うのです。

「この商品、もっと安い値札が付いてたのよ。なんでこんな金額になってるの?」

私はレシートを確認しました。

しかし、レジの打ち間違いはありません。女性が購入した商品は、店に登録されている本来の価格で会計されていました。

「レジでは、この商品の正しい価格で会計されています。売り場の値札を一緒に確認してもよろしいでしょうか」

そう伝えると、女性は少し不満そうな顔をしながらも、私と一緒に売り場へ向かいました。

安い値札の正体は

女性は商品棚の前まで来ると、すぐにひとつの値札を指さしました。

「ほら、これよ。ここにこの値段って書いてあるでしょう」

確かに、女性が言う通り、購入した商品より安い金額の値札がありました。

ただ、よく見ると、その値札に書かれている商品名は別のものでした。

隣に並んでいる商品の値札が少し横へずれ、女性が購入した商品の正面近くに来ていたのです。

私は二つの商品を見比べながら説明しました。

「こちらの値札は、隣の商品のお値段です。お客様がお買い上げになった商品はこちらの価格になります」

女性は値札の商品名と、手に持っていた商品を交互に見ました。

「…これ、別の商品なの?」

「はい。位置がずれていて分かりにくくなっていました。申し訳ございません」

値札の場所が紛らわしくなっていたことについては、こちらにも確認不足がありました。

ただ、会計そのものを間違えたわけでも、意図的に高い金額を取ったわけでもありません。

それでも残ったひと言

女性はしばらく棚を見つめていました。

最初の勢いはなくなっていましたが、すぐに納得した様子でもありません。

「でも、こんなところに値札があったら分からないわよ」

「おっしゃる通りです。すぐに位置を直します」

私はそう答え、その場でずれていた値札を正しい位置へ戻しました。

女性はもう一度レシートを見たあと、小さく息を吐きました。

「まあ…今回はいいけど。もっと分かりやすくしておいてね」

そう言うと、商品を持ってそのままレジのほうへ戻ることなく、店を出ていきました。

謝罪の言葉はありませんでした。

「騙した」とまで言われた私は、少し複雑な気持ちのまま、その後ろ姿を見送りました。

もちろん、値札がずれていたことは店側で直さなければなりません。

ただ、最初からこちらが不正をしたと決めつける前に、ほんの少し確認してもらえたらよかったのにな、と今でも思います。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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