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「エアコン代がもったいない」と切る彼、家計アプリが示した事情

  • 2026.8.12
ハウコレ

猛暑日が続いていました。冷凍庫で場所を広げていく保冷剤と、我慢の毎日。2人分のスマホが同時に鳴った後、彼が電源を切り続けていた本当の理由を知りました。

節約宣言と1枚の張り紙

同棲して1年になる彼氏が「今月から本気で節約する」と宣言したのは、電気代の値上げがニュースで流れていた時期でした。最初の標的はエアコンでした。私がスイッチに手を伸ばすたび、彼はリモコンを取り上げて「エアコン代もったいない」と言い、電源を切ってしまいます。やがて彼は、「使用禁止」と書いた張り紙を壁のエアコンに貼りつけました。代わりに置かれたのは、彼が実家から持ってきた古い扇風機で、首を振るたびに小さく軋む音がしました。

増えていく保冷剤

日中は職場の冷房でしのげても、帰ってからが長いのです。凍らせた保冷剤をタオルに巻いて首の後ろに当て、扇風機の正面に陣取って過ごしました。帰宅した彼が、私より先に壁のエアコンのランプを見上げるのに気づいた日、つい口にしていました。「今月まだ一度もつけてないよ」。彼は笑って「慣れれば平気だって」と返します。その得意げな顔に腹が立って、「じゃあ請求、楽しみにしてるね」と嫌味で応じたのは私のほうです。

同時に鳴った通知

食器を下げた後、テーブルの上で2人分のスマホが同時に鳴りました。共同の口座とつないでいる家計アプリの通知です。画面に出た彼からの今月の入金額は、いつもの半分でした。顔を上げると、彼は画面を下にしてスマホを置き直し、手に取ろうとしませんでした。先に口を開いたのは彼でした。「残業がなくなって、給料も減ってた。ずっと言えなかった」。責める言葉より先に、「使用禁止」の張り紙と、あの得意げな顔が順番に浮かびました。「暑いのは我慢できるよ。隠されてるほうが、ずっときつい」。それだけ伝えると、彼は「ごめん」と頭を下げました。

そして...

週末、彼はエアコンの張り紙を剥がし、2人でエアコンの設定温度を決め直しました。家計簿には見直す項目の欄が増え、どこを削るかは2人で選ぶことになりました。冷凍庫の保冷剤は、買い物用にいくつか残すだけになっています。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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