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家族が見落としていた身近な存在「ママの事情を知ってるかも」→たどり着いた新たな手がかりとは<ママが家出した>

  • 2026.9.21

蒲倉家はパパ、ママ・多恵子、社会人の長女・萌香、大学生の長男・律郎の4人家族。ある日、ママが帰ってこなくなり、連絡もつかなくなってしまいます。ママの旧姓で届いた荷物をきっかけに、家族はK市に住むママの旧友・木綿子さんへたどり着きます。しかし、木綿子さんの家を後にしたママの行方は、依然としてわからないままです。ママに任せきりだった生活が崩れ始める中、家族は少しずつ自分たちの言動を振り返るように。さらに、ママの不在は近所の人にも気づかれ始めていて……。

ママがいなくなってから、パパはこれまで自分が家のことをほとんど把握していなかった現実に直面します。職場でも、家事をママに任せきりにしていたことを知られ、周囲から厳しい反応を受けることに。さらにスーパーで近所の梅村さんからママのことを聞かれたパパは、家出とは言えず、とっさに「実家にいる」とごまかしてしまいます。

一方、律郎も以前、梅村さんからママの近況を尋ねられ、「仕事で県外に行っている」と説明していました。家族の答えが食い違う中、梅村さんがママについて何か知っているのではないかという話になり……。

ママへの手がかりを探すため、家族が選んだ選択は?

パパは、スーパーで梅村さんに会い、ママのことを聞かれたと家族に話します。とっさに「実家にいる」と答えたと聞き、萌香は律郎の説明と食い違っていることに愕然としました。

ママの不在は、近所の人たちにも気づかれ始めている様子。さらに律郎は、梅村さんがママについて何か知っているかもしれないと話します。パパは、年齢の離れた梅村さんとママが深い話をするとは思えないようでした。しかし律郎は、家族には言えないことを、他人である梅村さんに相談していた可能性もあるのではないかと考えます。

木綿子さんからもその後の連絡はなく、手がかりは少ないまま。家族は、ママの居場所はわからなくても何か情報が得られるかもしれないと考え、次の休みに梅村さんを訪ねてみることにするのでした。

◇ ◇ ◇

身近な人が家族以外の誰かに本音をこぼしていたと知ると、「どうして自分たちには話してくれなかったの?」とショックを受けることもあります。けれど、そこで自分たちの寂しさや不満ばかりを見てしまうと、相手がなぜ話せなかったのかという大事な部分を見落としてしまいそうです。

本当に向き合うべきなのは、「自分たちが知らなかったこと」への不満ではなく、相手が家族に言えないほど何を抱えていたのかということ。相手の沈黙を責める前に、話しづらい空気を作っていなかったか、まず自分たちの関わり方を振り返りたいですね。


著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実

ベビーカレンダー編集部

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