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「500万円のローンを組んだ。母さんのためだから」義実家のリフォームを夫が黙って進めた。だが、夫の行動に違和感を感じたワケ

  • 2026.8.10

工事が始まる直前に知らされた

義父が亡くなってから、二年ほどたった頃のことです。

義母は、私たちの自宅から車で一時間ほど離れた町で、一人暮らしを続けていました。

築三十年以上の戸建てで、冬場の浴室は寒く、廊下や玄関にも小さな段差がありました。

夫は月に一、二度、買い物や庭の手入れを手伝うために義実家へ通っていました。

昨年の春頃からは、休日に一人で出かける回数が増えていましたが、私は義母の用事だと思い、特に詳しく聞いていませんでした。

六月の初め、夕食後に夫が突然こう言いました。

「今月末から、実家のリフォームが始まるから」

私は、見積もりを取ったという話だと思いました。

ところが、夫はすでに義母と工事内容を決め、施工会社との契約も済ませていました。

浴室とトイレを新しくし、廊下の段差をなくして手すりを付けるほか、傷んでいた屋根の一部も直す予定だといいます。

「費用は、どうするの?」

私が尋ねると、夫は少し言いにくそうに答えました。

「俺の名義で、500万円のローンを組んだ。母さんのためだから」

すでに審査は通っており、返済は翌月から始まるとのことでした。

私は金額の大きさよりも、そこまで話が進んでいたことに驚きました。

「どうして、契約する前に相談してくれなかったの?」

「俺の給料から返すんだから、迷惑はかけないよ」

夫はそう言いました。

しかし、私たちにも自宅の住宅ローンがあります。固定資産税や車の維持費、将来のための貯蓄も必要です。

夫の給与から毎月返済が引かれれば、家計に使えるお金が減ることに変わりはありません。

「リフォームに反対しているんじゃないよ。どうして二人の生活に関わることを、一人で決めたのか聞いているの」

そう伝えても、夫は納得していない様子でした。

「母さんはあの家で一人なんだ。今のうちに安全にしておきたいんだよ」

義母を心配する気持ちは、私にも理解できました。

それでも、「親のため」という言葉で、相談しなかったことまで正当化されているように感じたのです。

きれいになった家で感じたこと

工事は六月末に始まり、二か月ほどで終わりました。

その間、夫とは何度も話し合いました。

義母は自分の貯金から一部を出すつもりだったものの、夫が「今後の生活費として残しておいて」と断っていたことも分かりました。

義母が夫に無理やり頼んだわけではありませんでした。

夫が一人で「自分が何とかする」と決め、私には工事直前まで知らせなかったのです。

完成から三か月ほどたった秋、私は夫と一緒に義実家を訪ねました。

浴室には手すりが付き、廊下の段差もほとんどなくなっていました。

義母は「夜も安心してお風呂に入れるようになった」と、うれしそうに話していました。

その姿を見て、工事をしたこと自体は間違いではなかったと思いました。

それでも、素直に「よかったですね」とは言えませんでした。

新しくなった浴室や廊下を見るたびに、夫から突然500万円のローンを知らされた夜を思い出したからです。

問題だったのは、義母のためにお金を使ったことではありません。

家計に影響する大きな決断を、夫が私に相談する必要のないことだと考えていたことでした。

現在は、一定額以上の支出や借り入れを検討するときは、契約前に必ず二人で話し合うと決めています。

夫は今も毎月ローンを返しています。

義母の暮らしが安全になったことには安心していますが、一度失った夫への信頼は、リフォームのように短期間では直らないのだと感じています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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