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「勝手に使わないでください!」運動会の休憩席を取っておこうとした保護者。だが、先生が伝えたルールとは

  • 2026.8.10
「勝手に使わないでください!」運動会の休憩席を取っておこうとした保護者。だが、先生が伝えたルールとは

校庭脇に設けられた休憩スペース

昨年の秋、子どもが通う小学校で運動会が開かれました。

保護者が競技を見る場所は、トラックの外側に設けられた立ち見の観覧エリアです。

その後方、体育館の壁沿いには、高齢者や小さな子ども連れの家族などが休めるよう、折り畳み椅子が十脚ほど並べられていました。

椅子は指定席ではなく、空いていれば誰でも利用できます。事前に配られた案内にも、荷物を置いたままの場所取りは控え、譲り合って利用するよう書かれていました。

三年生のダンスが始まる二十分ほど前、私は休憩スペースの近くで、子どもが入場門へ移動するのを待っていました。

そのとき、一人の男の子が椅子から立ち上がり、父親と一緒に三年生の集合場所へ向かいました。

椅子の上には荷物も置かれておらず、二人が戻ってくる様子もありませんでした。

しばらくして、近くに立っていた女性が、その空いた椅子へ腰を下ろしました。

女性は幼い子どもを抱いており、少し休もうとしたようです。

数分後、先ほどの父親が一人で戻ってきました。

女性が座っているのを見ると、足を止めて強い口調で言ったのです。

「そこ、うちの子が座ってたんだけど」

女性は驚いて立ち上がりかけました。

「すみません。誰もいなかったので、空いている席かと思って…」

しかし、父親は椅子を指さしながら続けました。

「子どもが演技から戻ったら、また座るんです。勝手に使わないでください!」

演技が終わるまでには、まだ時間があります。しかも、そこは誰でも使える休憩用の椅子です。

周囲の保護者も気になったのか、少しずつ二人のほうへ視線を向け始めました。

先生が確認した休憩席のルール

ちょうど近くを通りかかった先生が、やり取りに気づいて足を止めました。

「どうされましたか」

女性が事情を説明すると、父親は先ほどまで子どもが座っていたことを先生に訴えました。

先生は椅子と周囲の状況を確認してから、落ち着いた声で答えました。

「こちらは自由に使っていただく休憩席です。お子さんが集合場所へ移動されたあとは、空いている方に使っていただくことになっています」

父親は「すぐ戻ってくるつもりだった」と言いましたが、先生は案内板を示しながら説明を続けました。

「場所取りはできませんので、戻られたときに空席がなければ、また席が空くまでお待ちください」

さらに先生は、女性に向かって「そのまま座っていて大丈夫ですよ」と声をかけました。

父親は納得しきれない様子でしたが、それ以上は何も言わず、観覧エリアのほうへ歩いていきました。

女性は先生に礼を言い、抱いていた子どもと一緒に再び椅子へ座りました。

その後、三年生のダンスが始まりました。父親の子どもも、ほかの児童と並んで元気よく踊っていました。

子どもが使っていた椅子を残しておきたい気持ちは分かります。

ただ、大勢が利用する学校行事では、自分だけの席だと思い込まず、決められたルールに従うことが大切だと感じた出来事でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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