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「少し味が濃いんじゃない?」親戚の前で手料理をけなす義母。だが、黙っていた夫が帰り際に伝えたこととは

  • 2026.8.10
「少し味が濃いんじゃない?」親戚の前で手料理をけなす義母。だが、黙っていた夫が帰り際に伝えたこととは

親戚が集まる正月の食卓

昨年のお正月、私は夫と一緒に義実家を訪れました。

親戚が大勢集まる新年の食事会に参加するのは、結婚してから初めてのことでした。

数日前、義母から「何か一品持ってきてもらえる?」と頼まれていたため、私は筑前煮を作って持参しました。

夫から、義実家では毎年煮物が並ぶと聞いていたからです。

慣れない場で緊張しながらも、少しでも喜んでもらえたらと思い、前日の夜から下ごしらえをしました。

義実家の座敷には、おせちや刺身、焼き物などがずらりと並んでいました。

私の筑前煮も重箱のまま食卓に置かれ、親戚の一人が箸を伸ばしてくれました。

「味がしっかり染みていて、おいしいね」

そう言ってもらい、私はほっとして頭を下げました。

ところが、義母が筑前煮を一口食べた途端、表情を曇らせたのです。

「少し味が濃いんじゃない?」

さらに義母は、親戚たちにも聞こえる声で続けました。

「うちの正月には、こんな濃い味の煮物は出さないのよ」

賑やかだった座敷が、一瞬だけ静かになりました。

私は何と答えればよいのか分からず、膝の上で手を握りました。

「すみません…」

そう答えると、義母は夫のほうを見ました。

「この子は昔から薄味が好きなの。あなた、ちゃんと分かっているの?」

責めるような言い方に、私は言葉を失いました。

夫が助けてくれることを期待して隣を見ると、夫は気まずそうに視線を落としています。

結局、何も言ってはくれませんでした。

義母は私の重箱を食卓の端へ移し、自分で作った煮物を中央に置きました。

「こっちが、いつものうちの味だから」

親戚の何人かは気を遣って私の筑前煮を食べてくれましたが、私はもう味を楽しめませんでした。

帰り際、夫が足を止めた

食事会が終わり、私たちは玄関で帰り支度をしていました。

義母は何事もなかったように、「また来てね」と夫に声をかけています。

私は黙って靴を履き、早くその場を離れたいと思っていました。

すると、先に玄関を出ようとしていた夫が、突然足を止めました。

「母さん、さっきの言い方はよくなかったよ」

義母は驚いたように夫を見ました。

「何のこと?」

「煮物のことだよ。作ってきてくれた人を、親戚の前であんなふうに否定する必要はなかっただろ」

義母は少し不満そうな表情を浮かべました。

「でも、本当に味が濃かったから言っただけよ」

「俺はあの味が好きだし、おいしかった」

夫ははっきりと言いました。

「それに、俺が食べたいと言って作ってもらったんだ。文句を言うなら、俺に言ってよ」

私は思わず夫の横顔を見ました。

食事中は何も言わなかった夫が、義母に意見するとは思っていなかったのです。

義母はしばらく黙ったあと、小さな声で言いました。

「そんなに傷つくとは思わなかったのよ」

夫はすぐに言い返さず、静かに答えました。

「傷つく言い方だったよ。今度からはやめてほしい」

車に乗り込むと、夫はすぐに私へ謝りました。

「あの場ですぐ言えなくて、ごめん」

「母さんに何か言うと、せっかくの集まりがもっと険悪になると思って、黙ってしまった」

夫なりに場を収めようとしていたのだと分かりましたが、私の寂しさが消えたわけではありません。

「できれば、その場で言ってほしかった」

正直に伝えると、夫はうなずきました。

「そうだよな。次は黙らない」

その後、義母から改めて謝罪されたわけではありません。

ただ、次の集まりで私が持参した料理を、親戚の前でけなすことはありませんでした。

夫も義母が余計なことを言いそうになると、自然に話題を変えたり、私の意見を先に聞いたりするようになりました。

あの日、すぐにかばってもらえなかった寂しさは、今でも少し残っています。

それでも、帰り際に夫が自分の言葉で義母へ伝えてくれたことで、私は一人ではないと思うことができました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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