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「こんなに待たせて、どういうつもりなの?」返金を急かす客。だが、駆けつけた店長が冷静に対応した結果

  • 2026.8.10
「こんなに待たせて、どういうつもりなの?」返金を急かす客。だが、駆けつけた店長が冷静に対応した結果

交換にごねる客

デパートの催事場で、単発の派遣スタッフとして接客をしていたときのこと。

数日限りの応援だったので、私はレジの操作にまだ完全には慣れていなかった。

昼を過ぎた頃、孫の手を引いた身なりのいいご婦人が、買ったばかりの商品を差し出してきた。

「これ、さっき買ったんだけど、こっちのと交換してちょうだい」

カード決済のあとの交換は、いったん返品して買い直す手順を踏む必要があって、どうしても時間がかかる。

私は慎重にレジを操作した。だが慣れない指先はもたつき、画面は思うように進まない。

そのうち、退屈した孫が抱っこをせがんでぐずり始めた。

足元でぐずぐずと声を上げる孫をあやしながら、ご婦人の眉が、みるみる吊り上がっていく。列の後ろには、次のお客様も並び始めていた。

「早くしてよ!」

「申し訳ございません、もう少しだけお時間をください」

「こんなに待たせて、どういうつもりなの?」

駆けつけた店長の一言

声が大きくなり、周囲の客がちらちらとこちらを見はじめた。

フロアがしんと張り詰めるのがわかる。私は謝ることしかできず、焦れば焦るほど、手だけが余計にこわばっていく。

そこへ、異変に気づいた催事の店長が静かに歩み寄ってきた。

声を荒らげることなく、けれど背筋の伸びた口調で、ご婦人に向き直る。

「お待たせして申し訳ございません。交換のお手続きは、一度お返しした上で買い直す形になりますので、その分お時間を頂戴しております。もう少々お待ちください」

「わかったわよ!でも、早くしてほしいの!」

「お支払いいただいた金額に関わらず、どのお客様にも同じ手順でご案内しております。急いで雑にお返しするほうが、かえってご迷惑をおかけしますので」

丁寧で、けれど一歩も引かない物言いだった。ご婦人は言葉に詰まり、周りの視線に気づいたのか、頬をこわばらせて口をつぐんだ。

孫が「おばあちゃん、まだ?」と袖を引く。ご婦人はばつが悪そうに「……もういいわ、それで」と小さく言い、伝票を受け取ると足早に去っていった。

張り詰めていた空気がふっとほどけて、私はようやく息をついた。

店長は私に「大丈夫、手順どおりで間違ってないよ」と笑いかけてくれた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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