1. トップ
  2. エピソード
  3. 「急いでるんだ、一本だけだろ」列の先頭に割り込んだ男性。店長に促され最後尾へ移った結果

「急いでるんだ、一本だけだろ」列の先頭に割り込んだ男性。店長に促され最後尾へ移った結果

  • 2026.9.21
「急いでるんだ、一本だけだろ」列の先頭に割り込んだ男性。店長に促され最後尾へ移った結果

夜のレジに並んでいた3人

夏の夜、仕事帰りにコンビニへ寄りました。麦茶とサラダを手にレジへ向かうと、開いているのは1台だけで、私を含めて3人が並んでいました。

私の前には会社帰りらしい女性、後ろには部活帰りの高校生がいました。

そこへ、60代くらいの男性が入口からまっすぐレジへやってきました。列の横を通り過ぎ、会計を終えたお客さんと入れ替わるように、缶ビールをレジ台へ置いたのです。

前の女性が戸惑った顔で声をかけました。

「すみません。列、こっちですよ」

男性はこちらをちらっと見ると、少し苛立った口調で答えました。

「急いでるんだよ。一本だけなんだから、先にやってくれてもいいだろ」

店員さんもすぐに声をかけました。

「申し訳ありません。皆さまお並びですので、最後尾からお願いします」

「だから急いでるって言ってるだろ。すぐ終わるじゃないか」

「恐れ入りますが、順番にご案内しております」

男性は缶ビールをレジ台に置いたまま、動こうとしません。

「もういいから、早く会計してよ」

声が大きくなり、周囲のお客さんもこちらを見るようになりました。

奥から出てきた店長の一声

その声が聞こえたのか、店の奥から名札に店長と書かれた男性が出てきました。

店長は店員さんに小声で状況を確認してから、男性に向き直りました。

「お急ぎのところ申し訳ありませんが、順番にご案内しています。最後尾へお並びください」

「一本だけだぞ?」

「はい。ただ、こちらのお客様もお待ちいただいていますので」

店長が私たちの列を示すと、男性はしばらく黙ったあと、缶ビールを持って高校生の後ろへ移りました。

店長はそのまま隣のレジを開け、列に向かって声をかけました。

「お待たせしました。先にお並びのお客様、こちらへどうぞ」

前の女性が隣のレジへ進み、私は元のレジで会計してもらいました。そのあと高校生、最後に男性という順番で会計が進みました。

男性はまだ不満そうな表情でしたが、それ以上何か言うことはなく、会計を終えると足早に店を出ていきました。

帰宅すると、夫が「ちょっと遅かったね。混んでた?」と聞いてきました。

「混んでたというより、レジでちょっと揉めてて」

「何かあったの?」

「並んでる人がいるのに、男の人が前に入ってきたの。『急いでるんだから一本くらいいいだろ』って」

「うわ、それ店員さん困るね。どうなったの?」

「店長さんが出てきて、ちゃんと最後尾に並んでもらってた。怒鳴ったりしないで、普通に説明して」

結局、割り込んだ男性の会計は一番最後になりました。

強い言葉で言い返さなくても、順番をきちんと伝えて対応するだけで、その場を収められることもあるのだと感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ