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何気なく投げた「あんたがリーダーとか無理でしょ」が、10年後に自分の軽さとして返ってきた話

  • 2026.5.19
ハウコレ

高3の頃、私はクラスの中心にいて、何気ない一言を友達に投げかけていました。10年ぶりの同窓会で当時の彼女と再会したとき、自分の言葉の軽さに気づかされたのです。

私は28歳の女性で、結婚して3歳の娘がおり、最近パートで事務の仕事を始めました。学生時代の私はクラスの中心にいるタイプで、思ったことをそのまま口にする性格でした。先日10年ぶりの同窓会に参加したのですが、当時の同級生との再会で、自分の言葉の軽さと向き合うことになりました。

あの頃の私が放った一言

高3の文化祭実行委員会の候補に、クラスの一人の名前が挙がったとき、私はとっさに「あんたがリーダーとか無理でしょ」と笑いました。クラスの真ん中で目立っていた私には、悪気もなければ深い意味もなく、軽い冗談のつもりでした。周りの友達も笑い、彼女は黙ってうつむいていました。それから10年、私はその言葉のことなんてすっかり忘れて生きていました。

彼女の自己紹介

同窓会の会場は、地元の駅前の居酒屋の個室でした。受付で偶然彼女と目が合い、私はとっさに「久しぶり!」と笑顔を作りました。乾杯のあと、一人ずつ近況を話す時間になりました。

順番が回ってきた彼女は、落ち着いた声で「人材会社で12人のチームを任されています」と短く話しました。周囲から「すごい!」と拍手が起こりました。私は手元のグラスを握ったまま、笑顔を作るのが間に合いませんでした。10年前の自分の声が、頭の中ではっきりと再生されたのです。

「ごめんね」と口にするまで

席替えで私は彼女の隣に座り、「すごいね、見違えた」と話しかけました。「ありがとう」と彼女は穏やかに返してくれました。私は自分の話を始めました。結婚して子どもがいること、最近パートを始めたこと。

話しているうちに、自分が当時の話題を避けていることに気づきました。覚悟を決めて顔を上げ聞きました。「高3の時の文化祭のあれ、覚えてる?」。彼女は迷わず「覚えてる」と答えました。私は頭を下げて言いました。「ごめんね、あの時の私、何も考えずに言ってたんだと思う」。

そして...

帰宅後、子どもを寝かしつけたあと、私はキッチンの椅子に座り込んでいました。10年前、軽く投げた一言を彼女がずっと覚えていたこと。それを覚えていなかった自分のほうが、ずっと罪深いのかもしれない。翌朝、彼女から短いメッセージが届きました。「昨日はありがとう。元気でいてね」。怒りも嫌味もない、淡々とした文面でした。返信を打とうとして、何度も書きかけては消しました。簡単に許してもらえるはずがないことだけは、ようやくわかった気がします。

(20代女性・パート事務)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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