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「俺は毎日来てるんだぞ」と割引を迫る男性。店長の返答に、後ろの常連客が口を開いた

  • 2026.10.4
「俺は毎日来てるんだぞ」と割引を迫る男性。店長の返答に、後ろの常連客が口を開いた

冗談だと思った割引のお願い

僕が学生で、コンビニのアルバイトをしていたころの話です。

夕方の混み合う時間で、レジには顔なじみのお客さんが3人ほど並んでいました。先頭にいたのは70代くらいの男性です。僕の勤務中に見かけるのは、週に1度あるかどうかでした。

男性は弁当と缶のお酒をレジ台に置くと、こちらへ少し身を乗り出しました。

「俺、いつもここ使ってるんだからさ。ちょっと割引してくれよ」

最初は冗談だと思い、僕は軽く笑いながらバーコードを読み取りました。ところが、男性は真顔のままです。

「毎日来てるんだから、1割引にしてくれよ」

「すみません。こちらで勝手に割引はできないんです」

そう答えても、男性は引きませんでした。

後ろには列ができています。僕だけでは対応できないと思い、奥にいた店長を呼びました。

「皆さん同じ価格でお願いしています」

出てきた50代くらいの店長は僕の隣に立ち、男性の話を聞きました。

男性は「毎日来てる客なのに、少しくらい割引できないのか」と繰り返します。

店長は落ち着いた声で答えました。

「いつもご利用いただいているのはありがたいです。ただ、お客様によって値段を変えることはできません。皆さん同じ価格でお願いしています」

男性は納得できない様子で、「俺は毎日来てるんだぞ」と言いました。

すると、そのやり取りをすぐ後ろで聞いていた年配の女性が、買い物かごを持ち直しながら口を開きました。

朝や夕方によく来店する、僕も顔を覚えているお客さんです。

「あら、私も毎日来てますよ。朝と夕方に来る日もあります」

さらに後ろにいた作業着の男性も、少し笑いながら言いました。

「俺も毎朝、ここで弁当買ってるな」

いちばん後ろの学生も、黙ってうなずいていました。

店長は列のお客さんたちに軽く頭を下げると、もう一度男性へ向き直りました。

「いつも来てくださる方は、ほかにもたくさんいらっしゃいます。ですので、皆さん同じ価格でお願いしています」

男性はしばらく黙ったあと、それ以上は何も言わず、表示どおりの代金をトレーに置きました。そして商品を受け取ると、そのまま店を出ていきました。

次の年配の女性は、お菓子を1つレジ台に置きながら僕に笑いかけました。

「これ、お願いね。大変だったね」

張りつめていた気持ちが、その一言で少しだけほどけました。

それ以来、僕が店にいるときに、あの男性を見かけることはありませんでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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