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「客が欲しい物を置くのが店だろ」特定の水を探して怒る客。だが、店長が伝えた事実

  • 2026.10.5

夕方のレジで指さされた飲み物の棚

学生だったころ、私はスーパーで夕方のレジを担当していました。

ある日、背広姿の40代くらいの男性が、かごをレジ台に置くなり、売り場の端にある飲み物の棚を指さしました。

「ミネラルウォーターって、あそこに出てるだけ?」

レジから見える棚には、1種類の水しか並んでいませんでした。

ただ、私はレジ担当で、その日の売り場すべてを把握しているわけではありません。

「少々お待ちください。確認しますね」

そう答えると、男性はため息をつきました。

「いつも買ってる水がないんだよ。なんで置いてないの?」

「売り場を確認しますので、少しだけお待ちいただけますか」

ところが男性は納得しない様子で、レジ台を指でこつこつとたたきました。後ろには3人ほどのお客さんが並んでいます。

「取り寄せるくらいできるだろ。客が欲しい物を置くのが店じゃないの?」

「申し訳ありません。私では分からないので、確認できる者を呼びます」

すると男性はさらに声を強めました。

「アルバイトじゃ話にならないな」

私はレジ横の呼び出しボタンを押しました。

店長が男性に確認したこと

ほどなくして店長が来ました。

男性は、いつも買っている水が棚にないことや、普段から買っている商品くらい置いてほしいことを一気に話しました。

店長は最後まで聞くと、男性に尋ねました。

「どちらの銘柄をお探しですか?」

男性が名前を伝えると、店長はすぐにうなずきました。

「そちらでしたら、今日は入口の特売台に移してあります」

男性は一瞬、黙りました。

「…入口?」

「はい。通常の棚ではなく、入口側にまとめて置いてあります」

男性はさっきまでの勢いをなくし、入口のほうを振り返りました。

しばらくしてから、「じゃあ見てくる」とだけ言い、かごを持ってレジを離れていきました。

店長は男性が離れたあと、私に小さな声で言いました。

「売り場が変わる日もあるから、分からないときは今みたいに確認すれば大丈夫」

「はい」

私はうなずき、次のお客さんに頭を下げました。

「お待たせしました」

少しして見ると、先ほどの男性は入口側から目当てらしい水を持って戻ってきていました。今度は何も言わず、別のレジの列に並んでいました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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