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「もう待ち伏せは、やめてほしい」毎日1時間の立ち話に限界だった私。思い切ってはっきり伝えた本音

  • 2026.8.4

毎日、車の横で

その同僚とは、同じ部署で机を並べていました。はじめは昼休みに世間話をするくらいの間柄だったと思います。

変わってきたのは、退勤の時間でした。私が駐車場へ向かうと、彼女はいつも私の車の横で立って待っています。

「今日も一緒に帰りましょう」

私は車、彼女は帰る方向も違います。それでもドアに手をかけたまま、話はなかなか終わりません。長い日は、毎日1時間ほど立ち話に付き合っていました。メッセージアプリの通知も、ほぼ毎日届きます。

雨の日でも、彼女は傘を差して同じ場所に立っていました。私が残業で遅くなっても、駐車場の照明の下でずっと待っています。悪い人ではないと分かっているぶん、帰りましょうの一言を、無下にもできませんでした。

子どもの話と、休日のスーパー

話の中身は、彼女のお子さんの相談や愚痴が多くありました。私には子どもがいないので、うなずくくらいしかできません。

「聞いてくれるの、あなただけなの」

そう言われると、断る言葉が喉の奥で止まりました。休みの日に職場の近くのスーパーへ寄ったときも、彼女は駐車場で私の車を見つけ、まっすぐ近づいてきます。逃げ場がないように感じ始めていました。

正直に言えば、少し怖くなっていました。嫌いになったわけではありません。ただ、距離があまりに近くて、息が詰まるようでした。

思い切って伝えた朝

ある朝、私はメッセージアプリの画面を開きました。文章を打っては消し、また打ち直します。送信のボタンに指を乗せたまま、しばらく動けませんでした。

「もう待ち伏せは、やめてほしい」

短く、それだけを送りました。指が少し震えていました。返事が来るまでの数分が、とても長く感じられます。

彼女はしばらく静かになりました。お互い、距離を置いた形です。

数日が過ぎて、彼女のほうから声をかけてきました。責める調子ではありません。

「気づかなくて、ごめんね。近づきすぎてたね」

あの立ち話も、彼女なりの精一杯の距離の詰め方だったのだと、そのとき初めて分かりました。伝えるまでは怖かったのに、伝えたあとは、肩の荷が少し軽くなっていました。

今では、廊下ですれ違えば軽く笑い合う、ちょうどいい距離の同僚に戻っています。あの朝、思い切って言葉にして、本当によかったと思っています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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