1. トップ
  2. エンタメ
  3. 14歳でデビュー、21歳で母になった【人気モデル】牧場経営から災害支援まで…活躍続ける現在地

14歳でデビュー、21歳で母になった【人気モデル】牧場経営から災害支援まで…活躍続ける現在地

  • 2026.8.21
undefined
2020年10月、「サマンサタバサ グローバルアイランド 羽田空港第2ターミナル店」リニューアルオープンイベントに出席した紗栄子(C)SANKEI

牧場経営を始めた人気モデルが、最初の3カ月に毎朝取り組んだのは草むしりだった。華やかな宣伝撮影でも、新商品の発表でもない。まず現場に立ち、以前から働くスタッフと同じ作業をした。

その人物が紗栄子だ。14歳で芸能界に入り、俳優、モデル、商品プロデュースへと仕事を広げてきた。現在の紗栄子を形づくっているのは、肩書を次々と替える華麗な転身ではなく、必要な現場へ入り、そこで働く人と共通の言葉をつくる姿勢である。

母になって仕事の形を組み替えた

紗栄子は14歳でドラマデビューしたあと、2003年に16歳で「日テレジェニック2003」に選ばれ、芸能活動を本格化させた。2005年放送のTBS系ドラマ『ドラゴン桜』では生徒の小林麻紀役を演じ、俳優として広く知られるようになる。

21歳で母になったあと、子どもとの時間を大切にしながら、雑誌モデルとしても活動を続けた。10代からアパレルやコスメの商品開発にも携わり、扱う商品は自分で使い、自分の目で確かめることを重ねたという。

出産を機に表舞台を離れたのではなく、暮らしに合わせて働き方を組み替えた。演じる仕事、見せる仕事、商品を考える仕事が並び、そのたびに自分が納得できるところまで現物と現場を見る習慣が残った。

個人の支援を「続く」仕組みに

紗栄子は災害支援にも継続して関わってきた。2019年の台風被害では、個人で物資を届けようとしても受け入れ先との調整が難しい場面に直面。必要なものを必要な場所へ届けるには、善意だけでなく受け入れを円滑にする仕組みが要ると考えた。

そこで設立したのが、完全非営利の一般社団法人Think The DAYである。単発の呼びかけに終わらせず、災害時に動ける団体をつくった。支援したいという思いを、スタッフや協力者が継続して動ける組織へ変えたことは、紗栄子の経営者としての判断をよく表している。

未経験の牧場で全部署に入った

2020年夏、紗栄子は栃木県大田原市の観光牧場NASU FARM VILLAGEの運営に関わり始めた。以前から客として訪れていた牧場で経営母体が変わり、働く人や動物の生活が危ぶまれると知ったことがきっかけだった。

牧場も接客も飲食も未経験だった。だからこそ、最初の3カ月は毎朝草むしりをし、牧草の管理や飲食部門など、それぞれの現場へ入った。社長室から報告を待つのではなく、自分の目で仕事を確かめ、スタッフと同じ言葉で話せるところまで理解しようとした。

牧場では、乗馬体験やレストラン、ショップ、イベントなど多くの仕事が同時に動く。紗栄子は各部門を経験する一方、現場を守るスタッフを信頼し、適材適所で任せることも語っている。全部を一人で抱えるのではなく、全部署の言葉を知ったうえで人に託すことが、未経験の牧場を動かす土台になった。

芸能、経営、支援をチームで回す

牧場の活動は、動物とのふれあいだけではない。農業や飲食、商品開発にも広がり、2025年には牧場産のブルーベリーを使った梅酒を企業と共同開発した。アパレルブランド「ALLISON BROWN」では、商品の売上の一部を保護馬などの支援へ充てる方針も掲げている。

紗栄子は、自身の活動を芸能、会社経営、社会支援という3つの軸で捉えている。モデルとして発信し、会社で商品や体験をつくり、その経済活動の先に支援が生まれるようにする。2023年には、牧場のある栃木、芸能仕事の東京、実家のある宮崎を行き来する暮らしも紹介された。

移動も仕事も多いからこそ、頼りにしているのがチームだ。現場のスタッフが日々を守り、紗栄子が判断して次へ進む。14歳で始まった芸能活動も、母になってからの仕事も、草むしりから学んだ牧場経営も、いまは人と役割をつなぎ、長く回る仕組みをつくる仕事へ広がっている。


※記事は執筆時点の情報です

の記事をもっとみる

注目コンテンツ