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告白7連敗でも止まらない!教師に猛アタックした女子高生を演じた「顔面国宝級女優」の振れ幅

  • 2026.8.8
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2018年9月、カレンダーブックの発売記念イベントに出席した浜辺美波(C)SANKEI

告白に何度失敗しても、次の恋へ突き進む。しかも、今度の相手は学校の教師。2018年公開の映画『センセイ君主』で浜辺美波が演じた“佐丸あゆは”は、恋に全力を注ぐ女子高生だ。好きになった新任教師へ正面から思いをぶつけ、冷たくあしらわれても簡単には引き下がらない。

その姿は大胆で、時に暴走気味。それでも浜辺が演じると、あゆはの猛アタックは単なる奔放さではなく、好きな人に振り向いてほしいという真っすぐな気持ちに見えてくる。

一方、別の作品では、同じ「恋する女性」を驚くほど静かに演じている。教師へ突進する女子高生から、幼なじみとの初恋を胸に抱き続ける女性まで。浜辺は恋の勢いと純情さを、まったく異なる表情で見せてきた。

告白7連敗、それでも教師に一直線

『センセイ君主』のあゆはは、恋に恋するパワフルな女子高生。告白7連敗中の彼女が次に好きになったのは、竹内涼真演じるクールな数学教師・弘光由貴だった。

教師と生徒という距離にひるむどころか、あゆはは弘光へ猛烈にアプローチする。大きな身ぶりや豊かな表情、思い切った行動の数々は、ラブストーリーでありながらコメディーとしても強烈だ。

浜辺は、変顔も全力のリアクションもためらわない。好きな相手の前でかわいく見せるより、恋に振り回される女子高生の必死さを優先する。その振り切った演技が、あゆはの恋を憎めないものにしていた。

ただし、彼女は恋を軽く扱っているわけではない。何度失敗しても諦めないのは、一つひとつの恋に本気だからだ。教師への猛アタックという大胆な設定の奥には、初恋のようにまっすぐな純情さがある。

同世代の恋では見せた現実的な表情

浜辺が演じる学生の恋は、いつも一直線とは限らない。2020年公開の映画『思い、思われ、ふり、ふられ』で演じた山本朱里は、福本莉子演じる市原由奈とは対照的に、恋愛に積極的で現実的な女子高生だ。

明るく社交的に見える朱里だが、自分の気持ちを迷いなく貫けるわけではない。家族関係や周囲の思いが絡むなかで、北村匠海演じる山本理央、赤楚衛二演じる乾和臣らとの距離に揺れていく。

『センセイ君主』のあゆはが感情をすぐ行動へ変える人物なら、朱里は相手の気持ちや状況を考え、踏み出す前に立ち止まる人物だ。浜辺は同じ女子高生の恋でも、勢いだけでは進めない戸惑いを繊細に表現した。

恋愛に慣れているように振る舞う人ほど、傷つくことを恐れていることもある。朱里の強さと不安が同居した表情からは、あゆはとは違う等身大の純情さが伝わってくる。

幼なじみとの初恋を抱え続ける

さらに恋の表現が静かになったのが、2020年放送の日本テレビ系ドラマ『私たちはどうかしている』だ。

浜辺が演じた花岡七桜は、和菓子職人として生きる女性。横浜流星演じる老舗和菓子店の跡取り・高月椿とは、子どものころに同じ店で過ごし、互いに初恋の相手となった幼なじみだった。

ところが、椿の父が殺害されたことで運命は一変する。七桜の母は殺人の疑いをかけられ、そのきっかけとなったのは幼い椿の証言だった。

大人になって再会した椿は、目の前の女性が七桜だと気づかないまま結婚を申し込む。七桜は母の無実を証明するため、その申し出を受け入れて老舗和菓子店へ入り込む。

ここにあるのは、初恋を実らせるだけの甘い物語ではない。好きだった記憶、裏切られた痛み、相手を信じたい気持ちと疑わなければならない事情が重なっている。

浜辺は、『センセイ君主』のあゆはのように感情を爆発させるのではなく、視線や沈黙に七桜の思いをにじませた。椿を見つめる目に愛情が宿ったかと思えば、次の瞬間には過去への警戒が浮かぶ。そのわずかな変化が、消せない初恋の深さを物語っていた。

猛アタックも沈黙も、恋に本気だからこそ

教師を追いかけ回すあゆは、現実と理想の間で揺れる朱里、幼なじみへの初恋と疑念を抱える七桜。3人の恋の形は、それぞれ大きく異なっている。

浜辺は、恋を積極性だけで演じ分けているわけではない。好きになった瞬間の高揚、拒まれても進む強さ、傷つくことへの恐れ、長い時間が過ぎても消えない思いまで、恋が人に与える変化を役ごとに映し出す。

教師への猛アタックでは、体ごとぶつかるような勢いを見せた。その一方で、幼なじみとの初恋では、言葉にできない感情を静かなまなざしに託した。

振れ幅が大きいからこそ、どちらの恋も嘘に見えない。奔放に見える女子高生も、秘密を抱えた和菓子職人も、根にあるのは一人の相手を思い続ける純情さだ。


※記事は執筆時点の情報です

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