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爽やかな笑顔で【禁断の関係】に走るイケメン俳優…契約結婚下の夫、裏切る夫、不倫相手を演じ分けた俳優の危うい魅力

  • 2026.8.6
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2024年9月、中京競馬場でプレゼンターをつとめた小池徹平(C)SANKEI

甘い笑顔なのに、なぜか安心できない。2019年から2024年にかけて、小池徹平は立場の異なる3人の“禁断の関係にいる男”を演じている。

契約結婚をしたあとも恋人との関係を断ち切れない夫、理想的な家庭の裏で妻を裏切る夫、欲望をむき出しにして他人の家庭へ踏み込む不倫相手。同じ爽やかさが、作品ごとに迷い、欺瞞、危うさへと表情を変えていく。3作品を古い順にたどると、小池の親しみやすい印象が、不倫ドラマの中でどのように反転してきたのかが見えてくる。

契約結婚の下で続く禁断の関係

最初の一作は、2019年配信のAbemaTVドラマ『奪い愛、夏』。小池が演じた桐山椿は、恋人の空野杏が勤める会社の社長・花園桜から強い思いを向けられ、杏との関係を大きく狂わされていく。

椿は桜との契約結婚を受け入れるが、結婚後も杏と別れられず、逢瀬を重ねる。自由な恋愛の末に選んだ結婚とは言いにくく、桜の執着に追い詰められた面はある。それでも椿は、ただ女性たちに奪い合われるだけの受け身の存在ではない。桜の夫でありながら杏との関係を続け、自らも禁断の関係の当事者になっていく。

水野美紀と松本まりかがぶつける濃密な感情の間で、小池は戸惑い、苦しみ、それでも杏を求める椿の揺れを見せた。親しみやすい青年の印象があるからこそ、追い詰められた被害者の顔と、関係を断ち切れない夫の顔が同居する。その割り切れなさが、三角関係をさらに危うくしていた。

“理想の夫”の笑顔が裏切りに変わる

続く2020年放送の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『ギルティ〜この恋は罪ですか?〜』では、小池の立ち位置が変わる。演じた荻野一真は、主人公・爽の夫。一見すると穏やかで優しく、妻との関係にも大きな問題はないように見えるが、その裏では爽の友人・瑠衣と不倫関係を続けていた。

ここで効いてくるのが、小池の持つ安心感だ。優しく笑い、妻を気遣う姿が自然であればあるほど、秘密が明らかになったときの衝撃は大きい。視聴者が信じたくなる“いい夫”の顔そのものが、裏切りを隠す仮面になっていた。

『奪い愛、夏』の椿も桜の夫でありながら杏との関係を続けていたが、そこには契約結婚という特殊な状況と、逃げ道を塞がれるような圧力があった。一方、一真の裏切りは穏やかな日常の内側に潜んでいる。禁断の関係に揺れる男から、平然と秘密を重ねる男へ。爽やかな笑顔の意味は、迷いから欺瞞へと変わった。

爽やかさごと振り切った不倫相手

そして2024年放送のテレビ朝日系ドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』。小池が演じた司馬マサトは、主人公・岡谷渉の妻である綾香の不倫相手だ。

一真が日常の中に裏切りを隠す夫だったのに対し、マサトは欲望も執着も隠さない。大胆なラブシーンや過剰な言動を交えながら、物語をかき回していく。

リアリティーを積み重ねて裏切りの重さを見せた『ギルティ』とは異なり、『離婚しない男』で求められたのは、漫画的な世界観に負けない振り切り方だった。小池は爽やかさを封印するのではなく、甘い笑顔や親しみやすい声を、そのまま不気味さや胡散臭さへ変えている。

甘い笑顔なのに安心できず、次に何をするのか分からない。かつて好青年の魅力を支えていたものが、そのまま危険人物の武器になっていた。

同じ笑顔で違う危うさを見せる

『奪い愛、夏』では、契約結婚の下で禁断の関係を続ける夫。『ギルティ』では、理想的な日常の陰で妻を裏切る夫。そして『離婚しない男』では、他人の家庭へ踏み込む不倫相手。

3作品を並べると、小池は単に立場の違う役を演じたのではなく、禁断の関係にいる男の温度を変えてきたことが分かる。追い詰められながら恋人を求める迷い、平穏な生活に溶け込む欺瞞、欲望を隠さない暴走。それぞれの作品で、爽やかな印象が別の危うさにつながっている。

小池徹平の“不倫ロール”が印象に残るのは、従来のイメージを捨てたからではない。その笑顔が持つ意味を、作品ごとに変えてきたからだ。

親しみやすさが迷いを深くし、優しさが嘘を覆い、甘さが不気味さへ反転する。禁断の関係を描く物語は、小池徹平という俳優の爽やかな顔から、思いがけない危うさを引き出してきた。


※記事は執筆時点の情報です

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