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15年前、着物姿で現れた一人のエンターテイナー。宴会芸で一躍ブレイクした【3人グループ】とは

  • 2026.9.21
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2011年9月、映画「女優」の製作発表に出席したあやまん監督(C)SANKEI

今から15年前の2011年9月、あやまんJAPANのあやまん監督が、映画『女優』の製作発表に着物姿で現れた。いつもの宴会芸から一転、丁寧な言葉であいさつする。ところが、グループの存在は自分が女優になるために必要だったのだと話し始めると、メンバーからすかさず声が飛んだ。

女優デビューの発表が、いつの間にか三人の寸劇になる。おしとやかに振る舞っても、あやまんJAPANの会見らしさは消えなかった。

宴会の勢いをテレビへ持ち込んだ

あやまんJAPANは、ハイテンションな宴会芸を持ち味にしたパフォーマンス集団だ。2010年にはシングル『ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー』でデビュー。テレビや音楽イベントなどに出演し、掛け声と踊りで場を盛り上げる存在として知られるようになった。

その中心にいたのが、あやまん監督である。「監督」という呼び名の人が、今度は映画で女優になるというところにも、彼女たちらしい可笑しさがある。

2011年の会見には、メンバーのファンタジスタさくらだとルーキタエも来ていた。あやまん監督がすました顔でグループを卒業するかのように振る舞えば、残る2人が反発する。本人だけなら意外な一面のお披露目で終わるところを、仲間が普段の調子へ引き戻してしまう。そのやり取りまで含めて、この集団の芸だった。

着物を着た姿が面白いのは、装いが珍しいからだけではない。見ている側が知っているあやまん監督と、目の前で清楚に振る舞う人との間に、ずれがあるからだ。そこをメンバーが見逃さず、会見の中で遊んでいる。

秋吉久美子まで巻き込んだ会見

『女優』は、日本人の母と中国人の父を持つ女性が、オーディションをきっかけに日本で女優を目指す物語である。あやまん監督にとっても、女優として新しい仕事に踏み出す機会だった。

会見で、メガホンをとった寺西監督は彼女の普段の上品さを起用理由として挙げた。芸としてのにぎやかさと、演じる人自身の姿は同じとは限らない。その違いを紹介されながらも、あやまん監督は最後まで清楚な人物として受け答えを続けた。

さらに面白いのは、共演の秋吉久美子まで宴会芸に加わったことだ。あやまんJAPANの表現を独創的だと評価した秋吉は、あやまん監督から教わった掛け声を早速披露。置いていかれそうになっていたメンバーにも声を掛けた。

女優として紹介される場で、結局は周囲の出演者も一緒に盛り上がっている。あやまん監督が普段の芸を離れようとするほど、会見にはその芸の面白さが顔を出す。本人一人が目立つだけでなく、相手まで巻き込んでしまうところに、宴会集団の本領があった。

盛り上げる仕事はその後も続く

あやまん監督は2014年7月、あやまんJAPAN株式会社を設立した。テレビで知られたグループ名が、そのまま会社の名前になる。代表を務めながら、イベントや芸能マネジメントの仕事へと活動を広げた。

会社設立10周年を迎えた2024年には、全国のイベントへメンバーを派遣するプロジェクトを発表している。忘年会や新年会、学園祭など、呼ばれた場所で場を盛り上げる仕事だ。テレビの画面で見たにぎやかさを、今度は目の前の人たちへ届ける。

2011年の会見を振り返ると、着物姿で登場した意外性と同じくらい、三人の掛け合いや秋吉とのやり取りが印象に残る。新しい肩書を得た日にも、周りを巻き込む力は隠せない。あやまん監督の芸は、話題の中心に立つことだけでなく、その場をみんなの出番にしてしまうところにもあった。


※記事は執筆時点の情報です

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