1. トップ
  2. エンタメ
  3. “不倫にのめり込む妻”で魅了した「透明感女優」婚約者に浮気される役も好演する“振り幅”がスゴイ

“不倫にのめり込む妻”で魅了した「透明感女優」婚約者に浮気される役も好演する“振り幅”がスゴイ

  • 2026.8.6
undefined
2021年5月、スマート・ライフ・プロジェクト『世界禁煙デー記念イベント2021』に出席した波瑠(C)SANKEI

不倫相手への思いを止められない妻、婚約者に浮気される女性、そして社長から思いを寄せられても簡単にはなびかない部下。

波瑠は、恋愛ドラマの中でまったく異なる立場の女性を演じてきた。恋に夢中になって周囲を傷つけることもあれば、裏切られて人生を立て直すこともある。相手の勢いに流されず、自分の考えを貫く役もあった。置かれた状況は違っても、波瑠は恋に揺れる女性たちを単純な悪女や被害者にせず、それぞれの弱さや芯の強さまで見せている。

不倫相手への思いを止められない『あなたのことはそれほど』

波瑠が“不倫にのめり込む妻”を演じたのが、2017年放送のTBS系ドラマ『あなたのことはそれほど』だ。

波瑠が演じた渡辺美都は、自分を一途に愛する夫・涼太と結婚しながら、中学生時代から思い続けていた有島光軌と再会する。有島にも妻がいたが、美都は「一番好きな人」と再び出会えた喜びを抑えられず、関係を深めていった。

美都の行動は身勝手で、夫だけでなく有島の家庭も傷つけていく。それでも波瑠は、彼女を最初から計算高い悪女としては見せなかった。長年の思いがかなったような無邪気さと、夫に嘘をつく後ろめたさが同居し、危うさのある人物になっていた。

本人が恋の高揚に浸る一方で、周囲の暮らしは壊れていく。波瑠が残した美都の明るさが、その取り返しのつかなさをいっそう際立たせていた。

婚約者に浮気され、人生を立て直す『サバイバル・ウェディング』

2018年放送の日本テレビ系ドラマ『サバイバル・ウェディング』で波瑠が演じた黒木さやかは、婚約者に裏切られる女性だ。

さやかは結婚を控え、勤務先の出版社を退職する。ところが、寿退社をしたその日に婚約者の浮気が発覚し、結婚まで取りやめになってしまう。仕事も結婚も同時に失った彼女は、復職の条件として編集長から期限内に結婚するよう命じられる。

自ら不倫に走った『あなたのことはそれほど』の美都とは対照的に、さやかは結婚を目前にして相手の浮気を知る。それでも、悲劇のヒロインのままでは終わらない。元婚約者への未練や怒りを抱え、編集長の無理難題に振り回されながらも、仕事と自分の人生を取り戻そうとする。

波瑠のテンポのよい反応は、浮気された痛みを必要以上に重くせず、悔しさや情けなさまでコメディーとして見せていた。物語の中心も、裏切られた事実から、その後をどう生き直すかへと移っていく。

社長の思いにも簡単になびかない『世界一難しい恋』

2016年放送の日本テレビ系ドラマ『世界一難しい恋』で波瑠が演じた柴山美咲は、不倫や浮気に関わる役ではない。社長から思いを寄せられても、その肩書や勢いに流されない女性だ。

大野智演じるホテル経営者・鮫島零治は、仕事では有能だが、傲慢で子どもっぽいところがある。そんな零治が、自社ホテルで働く美咲に恋をする。社長と部下という関係に加え、恋愛経験の乏しい零治の不器用さもあり、その恋はタイトル通り難航した。

美咲は、相手が社長だからといってすぐにはなびかない。零治の好意を無条件に受け入れず、納得できない言動には距離を置く。恋の進展を邪魔しているのは美咲ではなく、相手の気持ちを考えずに突っ走る零治自身の未熟さだった。

波瑠が演じる美咲の落ち着きは、零治の空回りを引き立てる。同時に、恋愛は一方の熱意だけでは進まず、相手への敬意が欠かせないことも伝えていた。

恋に流される弱さも、自分を取り戻す強さも

美都は、忘れられなかった相手との不倫にのめり込んだ。さやかは、婚約者の浮気に傷つきながらも人生を立て直した。美咲は、社長からの好意に流されず、自分が納得できる関係を求めた。

不倫する妻、浮気された婚約者、慎重に相手を見極める部下と、描かれている恋愛も立場もそれぞれ異なる。波瑠は、恋に浮かれる身勝手さ、裏切られた悔しさ、相手を冷静に見つめる強さを、別々の人物として演じ分けてきた。恋愛をきっかけに現れる人間の弱さとたくましさ。その振り幅に、波瑠の俳優としての多面性が表れている。


※記事は執筆時点の情報です

の記事をもっとみる

注目コンテンツ